2012年の初来日以降、ここ日本でも精力的にライヴを行い、昨年はミニ・アルバム『KISS TOUR』で日本デビューを果たしたLedapple。気がつけば、東京はもちろん、各地でイベントを開催したり、ファンと近くでコミュニケーションをとる機会を設けたりと、さまざまな活動を行う一方で、ヨーロッパやロシアを回るツアーを二度も行うなど、アジアから世界へと活躍の幅を広げつつあるバンドだ。そんな彼らが、今夏に行ったヨーロッパ・ツアーの凱旋公演を、今月オープンするライヴ・ハウス、豊洲PITで開催する。渋谷公会堂でのワンマン・ライヴを経て、次のステップへと歩みを進める彼らの〈いま〉が詰まった公演となりそう。ということで、今回は〈ライヴと成長〉に焦点を絞って、お伺いしました。
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――日本デビューして1年が経ち、本当に多くのライヴやイベントを行ってきましたが、みなさんが思う、ライヴで成長したと思う部分を教えてください。
ハンビョル「ライヴを重ねてきて、ヴォーカリストとして、パフォーマンス中の歌声が安定してきたなって思っているんです。最初は、ライヴ中に声が裏返ることもたくさんあったけど、最近は少なくなりました。経験を重ねてきたことで、自分の中でのペース配分というか、管理する方法がわかってきたなぁって思っているんですよね」
ギュミン「僕たちがどう動いたら、ファンのみなさんが盛り上がるのか、喜んでくれるのかが、どんどんわかってきました。初めてライヴをしたときより、メンバー一人一人が、会場に来て下さっているみなさんがどうやったら〈楽しい〉と思ってくれるのかを意識して、そして理解してきた、というか」
――具体的に言うとどんなところですか?
ギュミン「秘密です……(笑)。ポイントは色々あるんですけど、例えばメンバーが演奏中に同じ振り付けをするとか……。渋谷公会堂で披露した“Because of you”でみんなで同じ動きをしてますけど、そんな感じ」
ヒョソク「僕は、してない……(笑)。だって、できない……」
ギュミン「いらない!(笑)」
ヒョソク「なぜ!?」
ギュミン「冗談です(笑)」
――ほら、4人と同じ動きをしたら、ドラムがたたけなくなるから……(笑)。
ギュミン「でもそんなにしたかったら、次からしてもらえたら……」
ヒョソク「OK、OK!! この1年でライヴを通して成長をしたところは……(しばし沈黙)。思い出せない……」
ギュミン「ドラムソロじゃない? 最近めっちゃうまいんですよ」
ヒョソク「そしてグルーヴ! リズム!」
ギュミン「スキル?」
ヒョソク「そう! あとテクニック……」
ギュミン「顔もかっこよくなって(笑)」
ヒョソク「そうそうそう……(笑)。あと、どこを見ればいいのかがわかってきました!(笑) 端から端まで……、ファンのみなさんの顔を一人一人しっかりと見て……。ファンのみなさんは僕を見ていないかもしれないけど、僕は見てますからね! ドラムの位置的にも、とても良く見えます!!」
グァンヨン「僕は、舞台の上にいながら、メンバーみんなで遊ぶ方法を知ったというか。例えば僕はベースですけど、ヒョソクのドラムと一緒に合せたり、そこにヨンジュンさんも加わったりして。ステージ上での動きのアドリヴも増えましたね」
ヨンジュン「成長した部分……(しばし沈黙)」
グァンヨン「みんなに言われちゃって、出てこないのかも……(笑)」
ヨンジュン「……ギターが上手くなった! ギターが上手くなったから、僕自身のサウンドのクォリティが上がって。あと会場によって環境が違うんですけど、できるだけ同じように聴かせたいって思って、新しい機材を購入したりして。いまは結構安定してるんじゃないかと思います」
――ライヴもイベントも、本当にたくさんの場所で開催してきましたが、ライヴ・ハウスやインストア・イベントの会場で、特に思い出に残っていることはありますか?
ギュミン「日本では、いろんな場所でライヴをしてきましたけど、僕が一番印象に残っているのは、6月の渋谷CLUB QUATTROです。ファンのみなさんと一体感がすごくあって、一緒に楽しめた感じがして」
グァンヨン「初めての日本での単独公演を行った、品川ステラボールも懐かしいですね。時期的には“Sadness”と“Run to You”の間だから、2年ぐらい前ですが、やっぱり最初の公演だったので、思い出深いです」
ヒョソク「ワンマン・ライヴもたくさんやったけど、日本デビューして、日本のいろんなところでインストア・イベントをやる機会もたくさんあって。そのなかでもダイバーシティ東京プラザは、ステージの目の前にガンダムがいて……。時間になるとミストがブアアアアって……。あれ面白いですよね」
ハンビョル「渋谷公会堂でのワンマンは、有名な場所っていうのもあったし、著名なアーティストのみなさんがたくさんライヴを行ってきたところなので、そこで自分たちができたことが嬉しかったです」
ヨンジュン「僕は、ギュミンと同じで渋谷CLUB QUATTROが印象的でした。CLUB QUATTROはサウンドが良いですよね。サウンドのクォリティが上がると、公演自体の印象も全然違うなぁって思ってて」
ハンビョル「次のライヴは豊洲PITで、ヨーロッパ・ツアーの凱旋公演ですが、新しくなにかチャレンジするというよりは、これまでにやってきたことをより完璧に見せたいんです。そういう部分に力を入れたいなと。2014年も残り3か月ですが、〈Ledappleのライヴは面白い〉と言って貰えるよう頑張りたいなって思っています」
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2015年にやりたいことを聞くと、ヒョソクが「たくさんのアイデアを出して、いろんなことに挑戦したい。毎回のライヴで違う姿を見せたいんですよね」と話していた姿が印象的だった。豊洲PITでのライヴは、そんな2015年に向けて走り出すための重要な1日になるに違いない。
〈Ledapple JAPAN BIG LIVE ~Kiss Me~ in 豊洲PIT〉
日時/会場:2014年10月19日(日) 東京・豊洲PIT
開場/開演:1部 13:30/14:00 2部 17:30/18:00
チケット代:S席 10,800円(W特典付き) A席 8,000円
※詳細はオフィシャルサイトでご確認ください。