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日本ライブ直前!NELLインタビュー

INTERVIEW(2)――INFINITEソンギュはお酒も飲む仲、CNBLUEはゲーム仲間

連載
K-POP LOVERS!
公開
2015/11/02   19:30
テキスト
interview:筧真帆

 

 

僕にとって音楽はやめられない。あまりにも楽しいから

――さて、韓国のベテランバンドとして、これまでのNELLについても教えて下さい。今年で結成17年、デビュー15年経ちますが、ぶっちゃけ、バンドをやめようと思ったことは?

全員「一度も無いです!」

ジェギョン「例えばご飯を毎日食べていると、たまに美味しくない時もありますよね。でも食べることは日常だしやめられない。それと一緒で長くバンドをやっていると、たまに辛いときや大変なときはあるけれど、僕にとって音楽は日常だしやめられない。あまりにも楽しいから」

――でも、バンドはなかなか食べていけないということがよく言われますよね。

ジョンフン「はい、両親のすねをかじってました(笑)」

ジョンワン「2006か2007年くらいかな?まともに収入が入って来たのは」

ジェギョン「2003年にメジャー・デビューをしてもちろん成功したけれど、何でも買えるっていうほどの収入ではなかったですね」

ジョンワン「今だって何でもは買えないぞ(笑)」

――2008年に大ヒットした“記憶を歩く時間”(アルバム『Separation Anxiety』収録)は、NELLの代表作となり、人気のK-POPアーティストが歌うこともあるので、日本でも一番知名度が高い曲です。当時この曲をきっかけに変わったことはありましたか?

記憶を歩く時間MV

ジェギョン「気づけば賞はたくさん貰いました。あと音楽番組(SBS人気歌謡)で、インディからスタートしたバンドが1位を取ったのは、僕たちが最初だったらしいです。なので、周囲から驚きの声が大きかった。1位を取ったことがどれほどの価値か良く分からないから、感想を求められた時も〈有難うございます、これからも頑張ります〉と簡単に挨拶して、すぐいつもの練習に行きました。僕らにとっては1位になろうがなるまいが、あまり(そこに対して)欲が無かったようです」

ジョンワン「僕らが99年にスタートしてから、これまで地道にファンを増やして来たという実感があります。確かに“記憶を歩く時間”という歌自体は有名になりましたが、それと伴ってNELLというバンド自体も知られたとは思っていません。だから僕たちにとっては、大した変化はなかったですね」

ジェギョン「ただ、この曲をきっかけにアルバムを聴いてくれた人はいると思うので、そうしてNELLと言うバンドに触れたという人もきっと居てくれたでしょうね」

――NELLの作詞作曲はジョンワンさんがメインで手掛けていますが、ジョンワンさんの音楽ルーツが気になります。

ジョンワン「僕には兄がいることと、幼い頃に、カナダやスイス、バーレーンなどに住んでいたので、早くから色んな音楽に触れることが出来ました。6歳の時に初めて買ったカセットテープが、スウェーデンのロクセットというデュオ。今のMTVみたいにミュージック・ビデオがずっと流れているチャンネルがあって、ロクセットの音楽をカッコいいなと思い、兄と一緒にテープを買いに行きました。その頃流行っていたのは、ボン・ジョヴィがちょうどデビューした時期で、クリストファー・クロス、グロリア・エステファンあたりです」

――ずいぶん幼い頃から音楽に親しんでいたんですね。曲作りをするときに、テーマを決めて制作に入るのですか?

ジョンワン「どの曲を作るときも、どういう方向に向かう歌なのかというのは大体決めています。とは言え、決めたことにとらわれて、こうしなきゃ、ああ書かなきゃ、とは悩まないほうです。音楽を作ること自体が自分の感情に任せているので、その時の感情が主軸になると言えますね」

ジェギョン「歌をレコーディングするとき、ジョンワンは歌いながら同時に歌詞を作る時があるんです。僕らが見ても不思議ですよ。歌いながらメロディが出来るのは分かるんですが、歌詞とメロディを同時に作っている時があるので、本当に不思議です」

 

INFINITEソンギュはお酒も飲む仲、CNBLUEはゲーム仲間

――ところで今年の5月、NELLの大ファンで知られる、事務所の後輩であるINFINITEのソンギュさんのソロ・アルバムの全面プロデュースを、ジョンワンさんが行い話題になりましたね。

ジョンワン「ソンギュが事務所に入って来たときから知っていますし、時々お酒も一緒に飲みに行きます。INFINITEの中では高音のメインパートを担当していますが、彼は中音域もいい声も持っていることをもっと人々に知ってもらいたくて、メロディーラインもその辺りを意識して作りました。ソンギュの制作をすると気分転換にもなるし、かと思えばNELLが恋しくなって、もっとNELLでやりたいアイデアが湧いてきたり。僕にとってもすごくシナジー効果がある作業でしたね」

ジェウォン「まるで自分の作品のように、すごく一生懸命取り組んでいましたよ」

ジョンフン「リリース後の反応も良かったし、僕たちから見てもうれしかったです。1位を取ったとき、ソンギュにおめでとうとメールも送りました」

――バンドの後輩では、CNBLUEとも親交があるそうですが。

ジェギョン「CNBLUEはテレビ番組で一緒になって、仲良くなりました。よくゲームを一緒にする仲です」

ジョンフン「僕らのライブもよく見に来てくれます」

ジェウォン「ドラムのミンヒョクは、よく連絡が来るほうですね。疲れていたり、寂しかったり、忙しいときほどよく連絡してくる感じです。かまって欲しいのかな(笑)」

ジョンワン「世代は離れているけれど、バンド音楽に対してとても真摯ですよ」

――バンドに限らず、SUPER JUNIORのヒチョルさん、M.I.Bのカンナムさんなど、様々な後輩たちがNELLの名前を挙げることが多いですね。

ジェギョン「いくら僕たちが先輩でも、興味が無ければわざわざ名前を挙げることすらしないと思うんです。まったく面識のない後輩が、どこかで僕らの話題をしていると聞けば、すごく不思議な気持ちと、ありがたい気持ちです」

――最後に、日本のみなさんにメッセージを。

ジェギョン「日本で僕たちは一部の人にしか知られていないから、これから何度も訪ねて行って、僕たちの音楽をやり続けることが重要だと思っています。ライブを重ねて日本の方たちと交流を続けてこそ、NELLの音楽と存在を認められると思っていますので、是非僕たち念願の日本ライブを見に来てくれると嬉しいです!」

 

 

 

〈2015 NELL LIVE ~Healing Process in Tokyo~〉
日時/会場:11月13日(金) 東京・赤坂BLITZ
開場/開演:18:00/19:00
チケット代:7,500円 (税込 / 1Fスタンディング・2F指定席)
※別途1ドリンク500円
チケット発売中
詳細:http://www.creativeman.co.jp/artist/2015/11nell/

■『Star Shell』MV (最新:9月リリース/配信のみ)

■NELL's ROOM 2013 Live

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