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トップ > 東京ではごみの排出権取引!?

掲載: 2008年03月18日 14:14

更新: 2008年03月18日 14:14

文/  タワエコ


ちょうどイギリスの元首相ブレアさんが来日していますが、ブレアと言えばあの有名なスターンレビューをまとめさせた人。

気候変動の経済学!?と言われるこのレポートについてはご存知の方も多いと思いますが、ポイントは、

●勢力の変わらない気候変動の危険は、毎年少なくともGDPの5%に相当。
●気候変動の最悪の影響を防ぐために、温室効果ガスの排出を削減する行動にかかるコストは、毎年世界のGDPの約1%。
●世界が求められるスケールで行動を起こせば、低炭素技術の市場規模は2050年までに5000億ドル、またはそれ以上。

要するに、環境に配慮したライフスタイルの方が"結局は得"だって事に気がついて行動に移すべきと。 

この報告は排出量取引、技術協力、森林伐採削減行動、適応などに関する国内・国際政策について勧告も行なっていて、昨日のNEWS 23では『ブレアイニシアティブ』なることも…。ま、政治家以上に、環境に関する国際的リーダーの方がステイタスの高い時代!?なったのかも。

昨今、国内でもCO2排出権取引については活発に議論されていますが、今日の新聞には『ごみ』の排出権取引?とも取れるような記事まで。

東京23区では、ごみ処理負担の公平化を図るために、一定量のごみを自区内で処理仕切れない区から1トンあたり1500円の負担金を集め、ごみを受け入れている区に支払うことになるらしい。ちなみに、新宿区、千代田区、台東区は支払う側。江東区、墨田区、北区などが受け取る側。

ただ、経済的な負担調整というのは限定的・暫定的な措置であって、CO2の排出権の話同様、ごみ自体を削減するような技術革新や価値観の変化が大切。根本的な解決を忘れてはいけないわけで…

これ、都市生活者が恩恵を受けて、地方にしわ寄せが行きがちなエネルギーや防衛の問題も同じで、排出権取引的な経済的取引で全て解決!!的な事になっちゃうとなんか変??な事になってしまうので(笑)

排出権取引というのは、良く出来たシステムだと思いますが、この"良く出来た仕組み"と言うのが曲者で、あまりうまく行き過ぎると、その仕組みさえ取り入れいれば根本的な問題が解決して行くような"気"になってしまう!?という人の悲しい性といいますか(笑)

ま、みんなで、ごみもCO2も減らしていければ一番良いんですが…やれることからコツコツと。

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