トップ > 筑紫哲也さんのご冥福を。
まったく個人的な話になってしまいますが…
皆さんもご存知の通り、筑紫哲也さんが他界されました。いろいろな方がTV番組などでもコメントされていますが、自分にとっても学生時代は朝日ジャーナルと同義で筑紫さんや本多勝一さんの本や論評などをよく読んだし、縁があり社会人になってすぐNEWS23の番組のスポンサードする企業の代理店の営業としてTBSにうかがったり、企業が主催していたクラシックのコンサートなどにもおいでいただいたき10年以上前ですが2-3度お会いしたこともあります。 福沢諭吉の言葉を引用された「多事争論」は、ある意味タワーの店頭での音楽の提案にも通じるところがあると思っていましたし、筑紫さんが考える音楽と社会の接点についても是非お伺いしてみたかったものです。いつか、タワーレコードのコーポレイトボイス"NO MUSIC,NO LIFE."のポスターにも出てもらいたいと密かに考えていたものですが…。
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筑紫さんのご冥福を祈りつつ、筑紫さんが生前NEWS23でも紹介していた詩人、茨木のりこさんの有名な「依りかからず」という詩をご紹介したいと思います。
「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
詩人 茨木のり子「依りかからず」
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