トップ > ベンダ・ビリリとビビリ
既に各媒体で結構紹介されていますが、体に障害のある路上生活者が中心になって結成されたコンゴのバンドのサクセスストーリー(と言ってもドキュメンタリーです)映画を見てきました。 一時はザイールという国名だった事もあるこの国は、内乱→クーデター後の独裁者政権下での汚職や内政の混乱、地域紛争という不安定要素を全て経験したような国で、その結果今でも経済は疲弊し、国民生活は劣悪な状況。 そこに暮らす路上生活者のバンドが手作り楽器などを使って演奏し、世界に認められていくまでのドキュメンタリー。
もともとコンゴはキューバに移民した人達がルンバなどのラテン音楽を逆輸入して発展したり、JAZZがアフリカンジャズとして発展したり音楽的には豊かなところと言う事もあり、昨年発売になっているこのバンドのCDは、普通に聴いても良質のワールドミュージックとして聴ける物ですが、やはり、感動させる要因の一つが、環境や境遇の劣悪さに負けない彼らのポジティブさとタフさ。音楽のエネルギー!みたいなものだと思います。
彼らは、来月から来日し、国内でも数箇所のライブを行うらしいので、映画もいいけど、是非実際のライブでそのエネルギーを感じてみたいと思った次第。
ところで日本。
週末、HMV渋谷店が閉店。日曜日行ってみたのですが人の多さにヒビリ、5m店内に入ったところで引き返しました。(これからの話は良し悪しの話ではございませんので) 20年も営業していると音楽体験のスタートがHMVだった方も多いわけで、昨日のツイート等を見る限り何らかの役割を担っていたということは間違いないのでしょう。音楽が好きで働いていたスタッフも大勢いるんだろうし。ラストの"お疲れサマーフェス"とかは、リアル店舗の可能性を感じさせてくれた出来事だったと思っています。
本来、文化やマーチャンダイジングやマーケティングの方法もまったく異なる企業なのですが、当時は「外資系CDショップ」と言う便利な?言葉でくくられていたのに違和感を感じてはじめたのが"NO MUSIC,NO LIFE."のキャンペーンだったりするわけで。
ま、好敵手にはエールを送りつつ、我々はポジティブさとタフさ、エネルギーや熱量を持ってこの時代をサバイブしていこうと思います。
写真は昨日ではなく、たまたま通りかかった金曜日の弊店間際。なんかシャッターの閉まり具合に思わず撮影したものです。おつかれさまでした。
そしてネオンも月曜日には…。
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