トップ > 復興とこれからのエネルギー政策について
来週末に迫った今年のEARTH DAY TOKYOですが、例年同様に渋谷店のクリーン電力化(20,000Kwh バイオマス発電)と、会場のリユースカップや食器の活動を行います。明日からは、渋谷店限定でEARTH DAY TOKYOデザインのショッピングバッグも使用開始。今回は、タワレコの震災支援活動「MORE ACTION,MORE HOPE.」マークも入っているということで、白/赤というタワレコにとってはレアなカラーバッグです。
現在、大震災復興構想会議なるものも動き出しているようですが……、まず重要なのは、原子力は発電形態の一つにすぎず、電力はエネルギーの一種で、したがって、まずエネルギー政策をどうするかという戦略を考え、それにもとづいて電力の供給体制という戦術を考え、そのオプションの一つとして原子力があるという認識。この順序を間違えて、原子力か否かという論争にはまり込むと収拾がつかなくなるという意見も。
その上で、長期的な課題は、電力供給体制の多様化。電力会社は「自然独占」の一種とされていることが多いが、これは昔の話で、逆にいうと、電気事業法で認めている地域独占が反競争的な規制だということではないでしょうか。独禁法の基準で考えると、各地域の電力会社は数社に分割して競争させることもできるし、それによって電力を安定して低コストで供給できるなら、考慮すべき。これまで経産省の行なってきた電力自由化が失敗したのも、電力会社の経営形態に手をつけなかったから。というか、癒着してたから手をつけなかったため。今回のことで、国民がエネルギーリテラシーが高くなれば、もう、今までどおりというわけには行かないでしょ、どう考えたって。
そもそも原発のコストは、公式には化石燃料に近いことになっているものの、総額で18兆円に及ぶ核燃料サイクルなどのコストが算入されていない。事故のリスクを入れてプラントの割引現在価値を計算すると、原発は火力発電に劣る可能性が高いとも。 発電方式や発電会社は何を選ぶかは、自分で決めればいいだけ。原発のリスクよりリターンのほうが大きいという電力会社の主張が正しければ、原発が市場で選ばれる。再生可能エネルギーが原発より低コストだという反原発派の主張が本当なら、それを採用した企業が市場に参入する。正確な情報公開をした上で、自分に選ばせてほしい!! ただそれだけ。
という事で、こんな時なので前置きが長くなりましたが、EARTH DAYでご一緒している「エナジーグリーン」サンの活動をご紹介しておきます。これからの日本のモデルケースになるはず。
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