フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2011年08月31日 |
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規格品番 |
WPCL-10988 |
レーベル |
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SKU |
4943674109753 |
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:47:30
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グダ喋りを残しているとはいえ、2時間から3時間のライヴをしっかり観せるようになった。の子は飛行機がダメなのに全国フリー・ライヴ・ツアーを決行した??例えばだけど、そうしたところにあきらかな意識の変化が見えるわけで、それがこのニュー・アルバム『8月32日へ』にも表れている。聴いてくれる人たちがいるから歌うという意識が高まっている。<君>という対象に向けて歌っている曲まである。憎悪満開の曲はバンドのサイト<子供ノノ聖域>にときどき上がるが、ここにはそんなに選ばれていない。あるいはバンド・ヴァージョンへの変換にあたって、ある程度のポップ化がなされている。バンド録音にし直す際、楽曲の強度をキープするのは恐らく苦心しただろうが、元の曲を聴き倒している者の耳にも違和感はなく、前作よりも自然。それを彼らの成長と考えても良いだろう。また、夏休みシリーズ(?)を上手く配置し、<夏>というテーマ性を借りて古い曲と新しい曲の並列化を成功させている。日記のような個別の一曲一曲が面となり、ひとつの世界観が立ち上がってくるのだ。で、この表題とジャケット。感傷的にならずにはいられない。<8月32日>という表象があったら、9月1日が来るのが死にたくなるほど憂鬱だったあの頃の僕はどんなに救われただろう。いまもそれが憂鬱な子たちはどんなに救われるだろう。夏の終わりみたいに切なくて愛しい盤だ。
bounce (C)内本順一タワーレコード (vol.335(2011年8月25日発行号)掲載)
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映画「劇場版 神聖かまってちゃん」は、それぞれにトラブルを抱えた登場人物が、神聖かまってちゃんの音楽から明日を切り拓く活力を得る群像劇だった。その監督・入江悠は、ネットから生まれた<かまってちゃん現象>を偏見なく真正面から捉え、その熱を作品に吹き込んだ。そう、現在の彼らを巡る盛り上がりこそ<現象>と言えるのだろう。全国でフリー・ライヴを行い、NHKでバンドのドキュメンタリー番組が放送され、アニメに楽曲を提供し??そんな最中に届いたニュー・アルバム『8月32日へ』。<美しくなれたらいいな>と叫ぶ“グロい花"、人気曲の新録“23歳の夏休み"、教室でのひとコマを感傷的に描いた“映画"、<3.11>以降のモードを感じさせる“僕は頑張るよっ"など、の子のソングライティングの才が発揮された良曲揃い。そこに演奏の生々しさやダイナミズムを引き出そうとするAxSxE(NATSUMEN)のミックスも奏功し、大量のトラックを重ねる彼らのサウンド構築が過去最高に活かされている。その一方、歌詞での自己破壊的な衝動や攻撃性が抑えめになったことには賛否両論ありそうだが、少なくとも彼らの音楽の特異な魅力が広い層へ伝わりやすくなったと言えるだろう。個人的には現段階で今年もっとも熱を感じたロック・アルバムであり、本作でバンドが放射しているエネルギーには目を見張るものがある。
bounce (C)鬼頭隆生タワーレコード (vol.335(2011年8月25日発行号)掲載)
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