フォーマット |
CD |
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構成数 |
5 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2012年09月29日 |
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規格品番 |
ERT1001-2 |
レーベル |
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SKU |
4560250645018 |
ジョルジュ・ジョルジェスクのベートーヴェン:交響曲全集!
ヴァイオリン両翼配置、全ステレオ・スタジオ録音!
ジョルジュ・ジョルジェスク(1887-1964)は、ルーマニアを代表する大指揮者でジョルジュ・エネスコ・フィルの音楽監督を1920年から1944年までと1954から1964年まで務めました。1918年から1920年にはゲヴァントハウス管の副指揮者としてアルトゥール・ニキシュに直接師事しました。ニキシュに影響を受けた巨匠であり同年代のボールトとも共通するのがヴァイオリンを両翼に配置した古典的演奏スタイルです。ルーマニアはソ連の庇護のもとにありましたが、本国ソ連でも全てがステレオ録音に移行していなかったこの時期に、高水準のステレオ録音でベートーヴェン全集が遺されていたことは驚嘆と喜びを隠せません。この全集についてはDANTE/LYSのCDがありましたが市販LPからの板起こしで今回初のマスター・テープからのCD化となります。ジョルジェスクの演奏は、「田園」などクライバー並の超快速で歌心に満ちたもの。リズム感も明快。どこをとってもきびきびしていて聴かせます。エネスコ・フィルも如何にも鄙びた味わいで、木管の懐かしい響きも心を打ちます。「合唱」はルーマニア語による歌唱となります。研究好きの方にはメンゲルベルクなどを思わせる楽譜の改訂なども興味深いところと言えましょう。
エレクト・レコードは膨大なバックカタログを誇りますが中々その復刻が進まなかったため、今秋より弊社との共同制作で、重要アイテムを復刻していきます。ブカレストは高温多湿ですが幸いにもマスター・テープの保管状態は極上、録音データも現存しました。現役のストゥーダーのデッキで慎重に再生され、マスタリングを施しました。
次回以降には、マンデアルのブルックナー:交響曲全集、カルロ・ゼッキのモーツァルト、シェリングの全ルーマニア・ライヴ、シルヴェストリのショスタコーヴィチ:交響曲第10番が予定されております。
CD日本プレス。マルチケース5枚組。英語、日本語によるライナーノート付。
東武ランドシステム
構成数 | 5枚
ベートーヴェン:
<CD1>
交響曲第1番 ([10:37][7:06][3:21][5:46],録音:1961年5月)
交響曲第7番 ([11:55][9:13][8:15][6:35],録音:1962年1月)
レオノーレ序曲第3番 ([12:47],録音:1962年1月)
<CD2>
交響曲第2番 ([11:51][13:05][3:26][6:09] ,録音:1961年4月20日)
交響曲第6番「田園」 ([8:42][14:25][5:15][3:25][9:46] ,録音:1961年10月)
<CD3>
交響曲第8番 ([9:16][3:58][5:05][7:54] ,録音:1961年5月)
交響曲第3番「英雄」 ([14:44][17:34][6:11][12:27] ,録音:1961年3月)
<CD4>
交響曲第4番 ([10:15][11:29][6:05][6:49] ,録音:1962年1月)
交響曲第5番「運命」 ([8:04][10:34][5:55][8:39] ,録音:1961年8月)
「コリオラン」序曲 ([8:23] ,録音:1961年8月)
<CD5>
交響曲第9 番「合唱」 ([14:57][11:11][15:06][25:47] ,録音:1961年7月)
「エグモント」序曲 ([8:20] ,録音:1962年1月11日)
【演奏】
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮ブカレスト・ジョルジュ・エネスコ・フィル
(第9)エミリャ・ペトレスク(S),マルタ・ケスラー(Ms)、イオン・ピソ(T)、マリウス・リンツラー(Bs)、ジョルジュ・エネスコ・フィル合唱団(ヴァシリ・パンテア指揮)、ルーマニア放送合唱団(カロル・リトヴィン指揮)
【録音】
1961-62年、ルーマニア文化宮殿ホールにおけるスタジオ・ステレオ録音
エンジニア:Ben Bernfeld
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1.[CD]
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2.[CD]
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3.[CD]
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4.[CD]
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5.[CD]
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ニキシュの愛弟子にしてチェリビダッケ、シルヴェストリの大先輩にあたるルーマニアの巨人ジョルジェスクが晩年に遺したこの録音、DANTE / LYSの板起こしやElectrecordから1から3 番のみのCD化があったが日羅共同制作により遂に完全復活となる。迫力十分ながら重さや硬さには偏らず、生気に満ちた躍動感と弦をたっぷり鳴らせた張りのある輝かしいサウンド(両翼配置、ステレオ!)は細部にまで手が行き届いており実に見事!
intoxicate (C)伊藤圭吾タワーレコード (vol.100(2012年10月10日発行号)掲載)
待望の名盤の復活だ。過去にもLPやDANTEからも発売されていたが、その重量感に満ちた足取り、しかも切れ味鋭い演奏は、まさにベートーヴェンにこそぴったりあうものだ。これを期にジョルジェスクの名がさらに広まることを願ってやまない。