フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2014年06月25日 |
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規格品番 |
WPCR-28016 |
レーベル |
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SKU |
4943674178360 |
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:39:22
エディション | Remaster
レコード・ジャケットに関して、最初はエア・サプライやポール・デイヴィスなどと同様に日本盤だけのイメージ戦略で差し替えられたものと思い込んでいたが、実はそうではなかった。アルバムの内も外も、フルーティーな白ワインとスムーズなジャズのテイストでラッピングされていた。
R&B寄りの「クリスタルの恋人たち Just The Two Of Us」には仄かにラテンの香りが漂っている。スチール・ドラムのせいかもしれない。フロリダよりも南のカリブ海に浮かぶ島々への憧れは、大都市で暮らすアメリカ人の”Dream 夢”なのだろう。
同じくサックス奏者のデイヴ・コーズの「エミリー」やケニー・Gの「ソング・バード」のようなセンチメンタルでロマンティックなエモーションは抑えられていて、どこまでもクールでフラットなプレイに徹している(ように感じるのだが…)。
世の中には"メロウ’’という言葉が乱立しているがこれ以上メロウなアルバムがあるんだろうか?と思ってしまうほどのメロウさ。ジャケットのクリスタルな雰囲気そのままの世界が広がっています。ビル・ウィザーズ参加曲以外はインストですが「絶対ボーカル入りじゃないと嫌だ」って方以外のAOR好きなら一家に一枚の超名盤です。
田中康夫著『なんとなく、クリスタル』とともにあの時代の〈気分〉を象徴させられてしまうけれども、じつはかなり一本芯の通ったR&B名作。夜景が似合うだけの雰囲気フュージョンでは決してない。7分半に及ぶ表題曲の後半、エリック・ゲイル、スティーヴ・ガッドらSTUFFの連中によるタイトなバッキングが黒いこと黒いこと。ビル・ウィザースをヴォーカルに迎えた例の曲もソウル・ナンバーとして一級品だ。