フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2015年09月06日 |
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規格品番 |
TWFS-90006 |
レーベル |
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SKU |
4988065900069 |
※ 初発売。ステレオ録音
※ 2015年新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を別個にマスタリング→SACD層:DSD5.6MHz、CD層:DXD352.8kHz/32bit)
※ オリジナル・アナログマスターからの高品位(DSD5.6MHz、DXD352.8kHz/32bit)音源よりデジタル化
※ 解説:藤野竣介氏、前川公美夫氏(序文解説)、解説書合計8ページ
朝比奈&札響の音源発売はこれが初。録音が多い"ロマンティック"の中でも、異彩を放つ貴重な記録です。比較的早い時期からブルックナー演奏に取り組んでいた札響と、70年代の朝比奈のブルックナー解釈が最上に交錯した演奏。高品位のリマスターが、オリジナルのアナログマスターを忠実に再現します。朝比奈隆は1969年5月に初めて札響に客演し(その時のメインはシベリウスの交響曲第2番)、その次は1972年10月(メインはシューマンのライン)、そして6年振り3回目の登場となったのがこの第188回定期演奏会でした。1978年と言うと、大阪フィルとの初のブルックナー交響曲全集(ジァンジァン原盤)が完成した年にあたります。朝比奈のブルックナー録音の中でも種類が比較的多い「ロマンティック」は、現況のディスコグラフィ上では、上記の1976年録音の次に当たる'70年代の演奏であり、朝比奈のブルックナー演奏の黎明期を辿る意味でも貴重な記録です。しかも札幌交響楽団との音源の発売はこれが初ということもあり、どのような演奏になっているのか興味深々というところでしょう。札幌交響楽団におけるブルックナー演奏史という意味では、日本で比較的早い時期から取り組んでいる札響にとっても実は重要な作曲家のひとりです。解説の藤野竣介氏によると、1970年に第7番を取り上げて以降、当時はまだ一般的ではなかったにもかかわらず、毎年1曲を必ず定期演奏会で取り上げていたようです。その中でも1975年の第6番は、1955年にN響が日本初演を行って以来のプロオケによる演奏であり、第2番に関しては何と札響の演奏が日本初演だったという歴史まで持っています。そのような中、オケの熟練度としても当時の演奏布陣は何ら他の日本のオケと比較しても劣らない力量を有しており、朝比奈の解釈を受け止めるだけのレヴェルにありました。この録音でも安定感のある金管楽器や響きの豊かな弦楽器群、端正な木管楽器の音色が朝比奈の指揮により見事に体現化されており、この組み合わせが決して違和感を持たない演奏に仕上がっています。数ある朝比奈の「ロマンティック」の中でも、今後注目される演奏のひとつとして評価されて行くでしょう。(1/2)
構成数 | 1枚
ブルックナー : 交響曲 第4番 変ホ長調《ロマンティック》 (ハース版)
【演奏】
札幌交響楽団
朝比奈隆(指揮)
【録音】
1978年12月14日 北海道厚生年金会館 第188回定期演奏会ライヴ
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1.[SACDハイブリッド]
演奏そのものは、ジァンジァン全集に収録された大フィルとの録音、東京カテドラルでの日フィルとのライブなどこの時期に朝比奈が残した「第4」の名演に勝るとも劣らぬ出来だと思いますが、いかにデッドな響きのホールとはいえこの乾き切った音はあり得ません。ノイズフィルターの利かせすぎで音が変質しています。オリジナルアナログマスターを忠実に再現?アナログテープのオーケストラ・サウンドをアナログ再生したら、絶対にこんな音はしませんよ。DSDだろうがSACDだろうがリマスタリングがダメなら何の意味もありません。失望しました。
期待を込めて★5つでしたが・・。この演奏をライブで聞きました。。演奏終了後、楽屋にて巨匠朝比奈先生の泣き顔をみました。くしゃくしゃの笑みには涙が流れていました。「札響が、札響が、いい演奏をしてくれた。うれしい」と言われたのを覚えています。購入しましたが、当時の厚生年金ホールを揺さぶった響きは、少なくともCD層には記録されていません。SACD層には入っているのかなあ。