2006年にリリースされたサード・アルバムからの先行シングル「ヤング・フォークス」(通称口笛ソング)が大ヒットしたことでお馴染みの、スウェーデン出身3人組インディ・ポップ・バンド、ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン。そんな彼らの7作目となるニュー・アルバム『ブレイキン・ポイント』が遂にリリース!
前作『ギミ・サム』から5年振りとなる今作では数々の名立たるプロデューサー陣が集結している。その一部を挙げると、パトリック・バーガー(アイコナ・ポップ、ロビン)、ポール・エプワース(フローレンス・アンド・ザ・マシーン、U2、ポール・マッカートニー)、グレッグ・カースティン(アデル、シーア)、エミール・ヘイニー(FKAツイッグス、ラナ・デル・レイ、カニエ・ウェスト)、ポンタス・ウィンバーグ(マイク・スノウ)、そしてトム・モナハン(ワイルド・ナッシング、デヴェンドラ・バンハート)。これらの人材の起用についてメンバーのビヨーンは、「家族以外の人間を夕食に招くと、行儀よくなるだろう? ただ、誰でも良かったわけじゃないんだ。彼らの仕事をすごく尊敬しているから、一緒に今の時代に合ったポップ・ミュージックを作りたかった。最初は怖かったけど、くよくよするのはやめて目標を目指すことを学んだんだよ」と語っている。
そんなビヨーンはここ何年かでクリッシー・ハインド、サンティゴールド、ハイム、アーハなどの作品のプロデュースやソング・ライティングに携わってきた。そして、それらの作品のレコーディング場としても使われた、もともとアバも愛用していたイングリッド・スタジオで今作も制作された。5年間の制作期間を経て誕生した新作だが、ここまでの道のりは一筋縄ではいかなかったよう。それについてバンドからは次のコメントが届いている。「友人たちとスタジオに入って制作を始めたんだけど、なかなか意見が一致しなくて険悪なムードになってしまったんだ。まさに忍耐の"ブレイキン・ポイント"(限界点)に達してしまって、でもそれでかえって物事がうまくいくようになったんだ。今となってはみんな大親友で、一緒に映画に行ったり、テニスをしたり、また、そういった仲間とのマジカルな瞬間を常に収めるためにポラロイド・カメラを持ち歩いているよ。その結果、ここ最近で最も素晴らしいスウィーディッシュ・ポップ・アルバムが完成した。その名も"ブレイキン・ポイント"って言うんだ」。
発売・販売元 提供資料(2016/04/04)
Clash (Magazine) - "The pace of the record shuffles without urgency, solidifying the band's flag planted in the legacy and sentimentality that's kept them adorned for over a decade. BREAKIN' POINT is a technicolour blur worth your time."
Rovi
In the five years since their last album, Gimme Some, the three members of Peter Bjorn and John were very busy. They started a record label, Ingrid, built their own studio, produced other artists, and each worked on solo projects. When they decided to get back together to make their seventh album, Breakin' Point, they turned to outside producers to help them get a modern pop sound. By calling in Patrik Berger, Paul Epworth, Greg Kurstin, and Emile Haynie, they availed themselves of the services of guys who had worked with artists as huge as Kanye West and Adele, as awesome as Robyn, and as far afield from their sound as Linkin Park. ~ Tim Sendra
Rovi
プライマル・スクリーム仕事など充実した課外活動を経て、スウェーデンの3人組が5年ぶりの新作を完成。今回はポール・エプワースやエミール・ヘイニーら初めて複数のプロデューサーを迎え、一曲一曲が粒立ちしたカラフルな一枚に。デヴィッド・ボウイ"Let's Dance"みたいなナンバーをはじめ、アバやヒューマン・リーグ風ほか、70s末~80sっぽい煌びやかな感じが最高! 口笛を使った曲もファンにはたまりません。
bounce (C)柴田かずえ
タワーレコード(vol.393(2016年7月25日発行号)掲載)