クール&アフロビューティ。ルックスからは想像できない図太くファンキーなベース、チャカ・カーンやダイアナ・ロスを彷彿させる甘く、そして力強さを兼ね備えたヴォーカル。タキシードやギャビン・チューレック、デイム・ファンクにも通じるソウル/ ディスコ/ ファンク・クイーン:アデュリーンの登場!
パリで生まれNY/ ブルックリンを拠点に活動するアデュリーンはチャカ・カーンやプリンス、カーティス・メイフィールドといったソウルミュージックの王道的アーティストから、ガラージ/ ディスコ、更には90 年代のハウスミュージックまで幅広い音楽の影響を受けて育ってきた。数年前から彼女がSNS に投稿してきたライブやベースを演奏する動画が一部のブラックミュージック・マニアの間で高い評価を受ける様になる(今回ボーナストラックで収録されている"Redo" も当時の作品であり、今なお加熱するブギーディスコ・ブームの先駆けとも言える素晴らしい出来!)。
そんな彼女が昨年デジタルリリースしたシングル"Emeralds" は瞬く間に話題となり、Rolling Stone やThe Fader、Vice、Vogue 等の各音楽誌やウェブでこぞって紹介された。その後満を持してリリースされる運びとなった本作アルバムは、正に彼女の集大成とも言えるトータルで聴き応えのある出来。先に紹介した"Emeralds" はじめ"Illusions"、"The Wire" といった独特のグル―ヴを持つミディアム、一聴で誰もが引き込まれるキャッチーなブギーチューン"Before"、NY らしいボーカルハウスかつプリンスの影響も感じさせる"Cafe Au Lait"、デイム・ファンクも顔負けのドス黒ブギーファンク"Satellite"、"Never Know" 等々、最近のディスコ系から玄人リスナーに向け、早くも2019 年最大のトピックと言える大傑作アルバムの登場です!
発売・販売元 提供資料(2019/02/14)
NY拠点の新鋭による初ソロ作。エスコートというNYのディスコ/ハウス・ユニットでディーヴァ調に歌い上げていたシンガーで、本作では90sハウスな"Hi Life"などにその持ち味が表れている。また、艶やかな"Emeralds"におけるR&Bやプリンスらに影響を受けたと思しき美意識の高さや、NY地下シーンとの接点も覗かせた意欲作だ。プロデュースは元ヘラクレス&ラヴ・アフェアのモーガン・ワイリーら。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.425(2019年3月25日発行号)掲載)