浮遊系ブラジリアン・フュージョンの歴史的名作にして、至高のアーバン・メロウ!1977年大名盤2ndが初の紙ジャケ復刻!天才キーボーディスト/アレンジャーのゼー・ホベルト・ベルトラミ、ベースのアレックス・マリェイロス、ドラムのママォンによるブラジル最高のメロウ・フュージョン・トリオ、アジムスの最高傑作のひとつに数えられる1枚がコレ。日本のファンには、NHK-FM『クロスオーバーイレブン』の初代OP曲「Voo Sobre O Horizonte」とED曲「Tarde」の収録盤としてもお馴染みの作品で、切ないまでに美しいメロウネスが充満……。ミルトン・ナシメントの人気曲「Circo Marimbondo」など、軽快なブラジリアン・ビートが弾ける楽曲においてもゼー・ホベルトの浮遊感あふれるエレピはマジカルな輝きを放っている。 (C)RS
JMD(2019/03/07)
説明不要のブラジリアン・フュージョンの草分け。中心人物のベルトラミは2012年に亡くなったものの、最近ではジャズ・インヴェーダーズとコラボしたりと精力的に活動を続けている。こちらは1977年発表のクロスオーヴァーの代名詞的傑作の紙ジャケ再発。7年前にライトメロウな文脈のタワー限定再発もあったが、サンダーキャットやタキシードの活躍を経たイマなら更に広い層に刺さりそう。ブリージンなシンセの洪水と緩急ありつつも徹底的に心地よいグルーヴ。原題は「鷲は蠅を食べない」だが、邦題の「涼風」がこの音を表すのにこの上なくマッチして秀逸、これからの季節に当然重宝して欲しい。
intoxicate (C)片切真吾
タワーレコード(vol.140(2019年6月10日発行号)掲載)