フォーマット |
CD |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
輸入盤:国内流通仕様 |
パッケージ仕様 |
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発売日 |
2019年04月12日 |
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規格品番 |
KKE093 |
レーベル |
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SKU |
4909346018075 |
90年代の半ば、NYのシーンで頭角を現し、2016年、ECMでも作品をリリースしたベン・モンダーの最新作品。マーク・ジョンソン・ライト・ブレイン・パトロールへの参加を皮切りに、マリア・シュナイダーのビッグ・バンドでも演奏。リーダー作では、スペイシーなコードが特徴のコンテンポラリー・サウンドから、盟友セオ・ブラックマンとのアンビエント的なサウンド・スケープあり、一方プログレッシヴなロック的サウンドからクラシック的なアプローチまで幅広く、またデヴィッド・ボウイのバック・バンドのメンバーとしてもその名を刻む現代屈指の鬼才といって間違いないでしょう。本作は、そんなベン・モンダーが数々のカバー・ナンバーに取り組むという注目のプロジェクト。しかも、1枚をソロで構成し、1枚をトリオで構成するという異なるコンセプトも興味尽きないものがあります。どちらも、ベン・モンダーが幼少時から親しんで聞いて大切にしてきたという曲の数々を、楽曲の世界観と対話して、アレンジ。ヘンリー・マンシーニをはじめ、ビル・エヴァンスの演奏でも広く知られる"エミリー"、バカラック、また、ベン・モンダーが大きく影響を受けたというオリビエ・メシアンの楽曲はソロで演奏。浮遊感あふれるコードによって幽玄な空間を生み、詩的なフレージングを交えて美的なサウンド構築を見せる一方、無調的な響きや、対位法的な奏法を見せるなど、現代音楽/クラシック的なアプローチも見せています。一方、トリオでの演奏は、バンド・メンバーとのスポンティニアスな演奏を見せる展開。ビートルズ・ナンバーでもある"Long, Long, Long"で、テッド・プアとクールにも切れたインター・プレイを見せる一方、底流には、現代のシーンを象徴するようなモダン・アメリカーナ的なカントリー・サウンドも。また和声の響きも効果的に使ったボブ・ディランの"Just Like AWoman"では哀愁のサウンドを奏でるかと思えば、バッドフィンガーの1971年のヒット・ナンバー"Day after Day"では、アブストラクトで、プログレッシヴに振り切る演奏も見せてくれます。原点は、2014年。Shifting Foundationの助成を得たことによって、この作品に向けて道をさだめたとのことですが、ニューヨークのアパートで数ヶ月にわたってアレンジに取り組んでのプロジェクト。どちらのディスクも、ブルックリンでの録音ながら、目指すサウンドの違いから、Joseph BranciforteとJames Farberというそれぞれのサウンドに長けた2人のエンジニアを迎えているところも注目。現代数々のギタリストが活躍するシーンにおいて、確実に一角を担って、独自の世界を切り拓くベン・モンダー。注目です。
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 01:36:01
日本語帯、解説付
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1.[CD]
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マリア・シュナイダー・オーケストラへの参加等、現NYシーンで活躍する鬼才ギタリストがジャンルレスで選曲したカヴァー集。ヘンリー・マンシーニやバカラックの楽曲を取り上げ、ソロで構成された1枚目と、ビートルズ、ボブ・ディラン、バッドフィンガー等の楽曲をトリオで演奏した2枚目からなる全15曲。ディスク毎に目指すサウンドの違いから、別々のエンジニアを起用しているというこだわりっぷり。アンビエント的なアプローチやスペイシーなコード使い、プログレッシヴな演奏など、独自の世界観を持つ鬼才ギタリストの様々な側面を楽しめる作品。
intoxicate (C)栗原隆行タワーレコード (vol.139(2019年4月10日発行号)掲載)
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