いつまでも聴ける、何度でも聴ける、レイドバック・トゥ・ザ・フューチャーアコースティックとエレクトリックがオーガニックに同居した、極上のコンピレーション作品が登場。よそでは聴けない、プレイリストでも作れない。スマホもいいが、盤でじっくり楽しむ音楽もまた格別。
敷居は低く、奥行は深く、耳に心地よく。詳細不明な謎のコミュニティ〈音楽と平和〉が手掛ける、過去に前例が無いコンピレーション第一弾。時代や国境、ジャンルを超越して、さまざまなアーティストの存在、さまざまな音楽の楽しみ方をどうしたら届けられるのか?野外フェスのあの解放感、明け方のクラブのあの多幸感、そんなピースフルな音楽空間を何とかパッケージングできないか?種々様々な楽曲を、流れや、フィジカルだからこそできる「間」を大切にしながら丁寧にコンパイル。初CD化、復刻、未配信etc…、この盤でしか聴けないレアな楽曲を多数収録。
Cymbalsの隠れた名曲の、ヤン富田によるノンビートフォーキーリミックス[01]"Cymbals - GLIDE (Yann Tomita Mix)"で緩やかに幕開け。90年代ジャパニーズポップミュージック稀代の名曲を、トリオ編成でジャズ・ファンク・カヴァーした超絶クールな[02]"KYOTO'S COOLEST TRIO - 今夜はJAZZY BACK"。原曲の終盤を大きくリエディットする形で、ディスコチューンに劇的に様変わり、浮遊感が何とも気持ち良い[03]"79.5 - Terrorize My Heart (Disco Dub)"。
Determinations のヒット曲としても有名、スカ、カリプソ史に残る屈指の名曲[04]"Mighty Sparrow - Under My Skin"。Quanticによるローリン・ヒル90年代超名曲のユル~いラテンヒップホップカヴァー[05]"Quantic & Anita Tijoux - Doo Wop (That Thing)"。原曲ダブ処理&リミックスで、メロウ感と解放感が更に増幅した[06]"奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 - California (DJ Yogurt & Koyas Remix)"。Joe Claussell 渾身の一曲。優しく、じわじわと心に沁みる、11分超えの世紀の超大作[07]"MENTAL REMEDY - The Sun-The Moon-Our Souls (Sacred RhythmVersion)"で前半のエンディング。
知る人ぞ知る、岩手の音楽家・染色家、佐々木龍大による、スピリチュアル&グルーヴィーなボブ・マーリー・カヴァー[08]"佐々木龍大 - Exodus"。東南アジアの美しい自然を想起させるアブストラクトヒップホップ[09]"Hideo Sasaki - Butterflies"で恍惚。ダウンテンポな柔らかいビート、メロディが 長尺で続く極上のバレアリックトラック[10]"RAH - I Am Rah"。知られていないことが勿体ない、小沢健二やフィッシュマンズの楽曲群と同様、ポップミュージックとしてミラクルな光を放つ[11]"今野英明&Walking Rhythm - 希望的観測"。
いずれ感動のハウスアンセムになるであろう[12]"Phenomenal Handclap Band - Judge Not (Ray Mang Special Mix)"でクライマックスに向け加速。サンセットビーチで両手ハンズアップで歌い踊りたい、奇跡のブラジリアン・レアグルーヴ[13]"Cravo & Canela - Asa Branca/Que Nem Gilo"でフィニッシュ。
発売・販売元 提供資料(2019/07/04)
詳細不明な謎のコミュニティー〈音楽と平和〉が贈るコンピ第1弾。チルな雰囲気漂うCymbalsのヤン富田リミックスから始まり、"今夜はブギー・バック"のジャズ・カヴァー、ボブ・マーリーの重厚なカヴァーなど、〈よくこんなの見つけてきたなあ〉な選曲の全13曲。それもそのはず初CD化や未配信音源、復刻モノの楽曲も多く、ジャンルもジャズ、スカ、ファンク、ラテンなどバラバラ。しかしいずれの楽曲にも通底しているのは、リラックスやヒーリングといった音楽の基本的な効能が重視されているところ。あまりの心地よさに思わず、終活するならこんな雰囲気がいいななどと思ってしまった。 (C)酒井優考
タワーレコード(Mikiki(2019年7月16日)掲載)