フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
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発売日 |
2019年10月11日 |
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規格品番 |
CKD623 |
レーベル |
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SKU |
4589538744700 |
3回目のシーズンを迎えたベルリン・ドイツ交響楽団と音楽監督ロビン・ティチアーティ。CD第4弾は近代フランスの大作2曲を収録し、ドビュッシーの管弦楽作品に、コジェナーを迎えた同時代フランスの声楽作品という組み合わせでは3枚目となります。特に「海」と「忘れられた歌」の組み合わせ(CKD550)は、各方面でたいへん高い評価を得ています。
ノートルダム大聖堂などフランスの大きな教会で、始めは聖歌隊、のちにオルガニストとして奉職したデュリュフレ。1947年に作曲した「レクイエム」は、グレゴリオ聖歌を元にしたたいへん美しい作品で、フォーレのそれと並び日本でも広く人気があります。ここではフルオーケストラの版で演奏されており、メゾ・ソプラノのソリストとしてコジェナーが登場しますが、バリトン独唱は合唱のバスのユニゾンに置き換えられています。逆に、生涯を通じて教会へ出向くことに積極的ではなく、宗教作品も残さなかったドビュッシーが1890年代末に書いた「夜想曲」では、ティチアーティの繊細な棒さばきと、ベルリン・ドイツ響ならではの力強いアンサンブルが、音楽に心地よいうねりをもたらしています。
ナクソス・ジャパン
構成数 | 1枚
ドビュッシー:夜想曲
1.I 雲
2.II 祭り
3.III シレーヌ
デュリュフレ:レクイエム
4.I 入祭文
5.II キリエ
6.III 主、イエス・キリスト
7.IV サンクトゥス
8.V ピエ・イエズ
9.VI 神の子羊
10.VII 永遠の光
11.VIII 我を許したまえ
12.IX 楽園にて
【演奏】
ロビン・ティチアーティ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ベルリン放送合唱団
マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
※バリトン独唱はバスのユニゾンで歌われています。
【録音】
2019年3月19-22日、ゼンデザール、ベルリン放送
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1.[CD]
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レクイエムの傑作のひとつとしてはずせないデュリュフレ作品を、ティチアーティのタクトで聴く至福の一枚。ティチアーティは多士済々というべき'80年代生まれの俊英指揮者たちのひとり。楽想を精緻に描出し、精妙で透明な響きを彫琢する才腕が堪能できる。「入祭唱」で垣間見せる空間へのひらけと収束、「主イエス・キリスト」での祈りと轟くように一閃する鳴動との振幅、「サンクトゥス」での光輝に満ちた頂点、深い静謐へ導かれる「ピエ・イエズ」(コジェナーの絶唱!)。いにしえの音楽がひも解かれ、近代の洗練された響きで幽明の気配が立ち籠める。ひと時の逍遥がもたらす不思議な奥行きの味わいをぜひ。
intoxicate (C)森山慶方タワーレコード (vol.142(2019年10月10日発行号)掲載)