フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2019年10月16日 |
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規格品番 |
TWSA-1063 |
レーベル |
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SKU |
4549767074603 |
※世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※チェコ、スプラフォン社にあるオリジナル・アナログ・マスターテープから 2019年にDSDマスターにダイレクト変換した後、2019年にマスタリング
※DSD マスター制作::Jan Lzicar in his own studio
※マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※オリジナル・ジャケット・デザイン採用(他も解説書に掲載)
※解説:平林直哉氏
※通常ジュエルパッケージ仕様(マルチケース)。盤印刷面:緑色仕様
※一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。
バルビローリがチェコ・フィルと唯一セッション録音を行った1962年3月収録の貴重なフランクを新規で高音質化!雄大かつ品位の高いバルビローリ節が炸裂。黄金期のチェコ・フィルの音色によって奏でられる、最上の名演のひとつ。1960年録音であるコンヴィチュニーの端正なワーグナー2曲を新規でカップリング。今回の復刻のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから新規でダイレクトDSD化を行った音源を完全新規でマスタリング。最上の音質をSACDで再現。永久保存盤です。
バルビローリ(1899-1970)は後年になってスプラフォン・レーベルへこのチェコ・フィルとのステレオ・セッション録音を残しました。フランクはバルビローリにとっても珍しいレパートリーであり、1962年に客演した際に3日間かけて収録されています。アンチェル時代のこの時期のチェコ・フィルは第二次全盛期と言ってよいほど特に充実しており、この録音でもその特質が十分聴き取れます。バルビローリらしい自然な流れで悠々と進行するこのフランクは、指揮者の意図を良く理解した当時の優秀なオケとの共演ということあり、稀に見る名演となりました。バルビローリらしい生命力のある骨太の音楽は他ではない要素です。さらに当時のスプラフォンの録音は今聴いても良い響きを有しており、魅力的なオケの音色を聴くことができます。
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録音はスプラフォン独特の、高域に艶が乗ったあたたかみのあるサウンドにさらに磨きがかかり、倍音成分と楽器の実在感が増した、細部まで見通しの良い響きが堪能できます。元々質感の良いスプラフォン・レーベルの音は、最新のDSD化でさらに真価を発揮します。ヴァイオリン・パートの統一感のある音色に加え、当時の木管・金管の特徴あるサウンドは今聴いても素晴らしいものがあります。
今回の企画では、本国チェコのスプラフォン社が所蔵しているオリジナルのアナログ・マスターテープから、全くの新規で、ダイレクトにDSD化を行った音源を使用し、SACD化のためにマスターを制作。日本でDSDマスタリングを行った上で、SACDハイブリッド盤として発売いたします。昨今のデジタル化(A/D変換)の技術進歩は著しく、より高度かつ緻密にマスター音源を取り出せるようになりました。まさにマスターに極めて近い音質をSACDで堪能できます。尚、CD層も今回新規のDSDマスタリング音源を使用しました。スプラフォンによるダイレクトDSD化はこれまでと同様に定評あるものであり、分離や解像度が高いため細かなニュアンスやその場にいるかのような空気感などにより従来以上に音楽に没入できますので、これまで以上の感動を得られると思います。その効果は驚くべきもので、鮮明になった音質により、あらためて、音源の真価を再発見できる程の出来です。今回の第6回発売では、計3タイトルを発売いたします。
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構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:01:46
1. セザール・フランク:交響曲 ニ短調
2. リヒャルト・ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕への前奏曲
3. 同:歌劇「タンホイザー」序曲
【演奏】
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
サー・ジョン・バルビローリ(指揮) (1)、
フランツ・コンヴィチュニー(指揮) (2,3)
【録音】
1962年3月23~25日(1)、1960年2月(2,3) プラハ、ルドルフィヌム
【原盤】SUPRAPHON
【Original Recordings】
Recording directors: Miloslav Kuba(1), Ladislav Sip(2,3)、 Recording engineers: Miloslav Kulhan(1), Frantisek Burda(2,3)
バルビローリのフランクは、意外と味わいに乏しく、残念な出来。コンヴィチュニーのヴァーグナーはスケールの大きな好演。総合で星は三つだが、ヴァーグナーだけをとれば、四つでもよいかもしれない。
初CD化されたものを愛聴しています。バルビローリの愛とチェコフィルの心が出会った名作と思います。
今作は音質がかなり改善されました。高域は鋭いほど伸びますが、柔らかさも再現されています。旧作にあった低域の膨らみは自然な感覚に抑えられています。意外とチェコフィルは癖の少ない音をしていたのかもしれません。もう少し中域を聴きたかった感もありますが、それでもチェコフィルの個性は生きています。