フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2019年10月16日 |
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規格品番 |
TWSA-1064 |
レーベル |
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SKU |
4549767074610 |
※世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※チェコ、スプラフォン社にあるオリジナル・アナログ・マスターテープから 2019年にDSDマスターにダイレクト変換した後、2019年にマスタリング
※DSD マスター制作::Jan Lzicar in his own studio
※マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※オリジナル・ジャケット・デザイン採用(一部はブックレットにも掲載)
※通常ジュエルパッケージ仕様。盤印刷面:緑色仕様
※解説:平林直哉氏
※一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。
歴史上の名盤に匹敵すると言って良いほどの出来であるコンヴィチュニー&チェコ・フィル、至高の「グレイト」を最新復刻。柔和な音色と、自然な響きを重視した温もりのある演奏が高音質で蘇りました。チェコ・フィルの黄金時代を見事に捉えたスプラフォンによる超優秀録音。同じく1960年録音のワーグナー2曲もカップリング。今回の復刻のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから新規でダイレクトDSD化を行った音源を完全新規でマスタリング。最上の音質をSACDで再現。永久保存盤です。
「グレイト」は1962年4月に収録されており、チェコ・フィルはちょうど前月にはバルビローリとの初の録音を終えたばかりでした。コンヴィチュニーは自然なまでのテンポで特にはオケに流れを任せている感もあり、両者が互いを良く理解していたことを伺わせます。アンチェル治世時代のこの時期のチェコ・フィルは第二次全盛期と言ってよいほど充実しており、均一な弦楽器のクオリティ、当時の楽器の音色を色濃く残した管楽器もまた非常に魅力的です。尚、今回のシリーズの3作は全て1960年と62年録音となっていますが、この「グレイト」の録音が一番優れていました。ルドルフィヌムでのスプラフォン録音のクオリティはなぜか千差万別で極端に異なった録音も多く存在しています。恐らくマスターテープの保存状態や再生回数も影響をしていると思われますが、それらの中でもこの録音は出色で、最上位に位置すると言っても良いでしょう。当時の音色などをスプラフォンは漏らさず録音として残しています。これこそスプラフォンの特色と言える名録音です。
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録音はスプラフォン独特の、高域に艶が乗ったあたたかみのあるサウンドにさらに磨きがかかり、倍音成分と楽器の実在感が増した、細部まで見通しの良い響きが堪能できます。元々質感の良いスプラフォン・レーベルの音は、最新のDSD化でさらに真価を発揮します。ヴァイオリン・パートの統一感のある音色に加え、当時の木管・金管の特徴あるサウンドは今聴いても素晴らしいものがあります。
今回の企画では、本国チェコのスプラフォン社が所蔵しているオリジナルのアナログ・マスターテープから、全くの新規で、ダイレクトにDSD化を行った音源を使用し、SACD化のためにマスターを制作。日本でDSDマスタリングを行った上で、SACDハイブリッド盤として発売いたします。昨今のデジタル化(A/D変換)の技術進歩は著しく、より高度かつ緻密にマスター音源を取り出せるようになりました。まさにマスターに極めて近い音質をSACDで堪能できます。尚、CD層も今回新規のDSDマスタリング音源を使用しました。スプラフォンによるダイレクトDSD化はこれまでと同様に定評あるものであり、分離や解像度が高いため細かなニュアンスやその場にいるかのような空気感などにより従来以上に音楽に没入できますので、これまで以上の感動を得られると思います。その効果は驚くべきもので、鮮明になった音質により、あらためて、音源の真価を再発見できる程の出来です。今回の第6回発売では、計3タイトルを発売いたします。
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構成数 | 1枚
合計収録時間 | 01:12:50
1. フランツ・シューベルト:交響曲第9(8)番 ハ長調 D.944「ザ・グレイト」
2. リヒャルト・ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
3. 同:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
【演奏】
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
【録音】
1962年4月(1)、1960年2月(2,3) プラハ、ルドルフィヌム
【原盤】SUPRAPHON
【Original Recordings】
Recording directors: Miloslav Kuba (1), Ladislav Sip (2,3)、 Recording engineers: Miloslav Kulhan (1), Frantisek Burda (2,3)
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1.[SACDハイブリッド]
ベートーヴェン交響曲全集のSACD化によりコンヴィチュニー沼に嵌まり毎日良い音楽を聴くことのできる歓喜に打ち震えております。私にとっての最高のグレイトは68年録音のケンペ~ミュンヘンフィルでしたがこの演奏も同格です。魅力はコンヴィチュニーがやや上かも。全曲良いのですが特に第1楽章、第4楽章が好きです。シモン・ボリヴァルユースOもかくやとばかりの突進力とやる気の凄まじさは手に汗握ります。当時のチェコフィルは本当に凄い。弦が素晴らしい。第4楽章の低弦のピチカートなどジャズをノリノリで聴いている気分になります。ワーグナーも良いですがオランダ人に若干の音質の古さを感じました。この美しき沼が続くことを願っています。