偉大なるロック・アイコンにして、ロックンロール一筋に歩み続ける生ける伝説、キース・リチャーズ。今年3月に彼の記念すべき初のソロ・アルバム『TALK IS CHEAP』の30周年記念エディションがリリースされ、大きな話題を呼んだことも記憶に新しい中、彼が1992年に発表したソロ名義のセカンド・スタジオ・アルバムが、2015年リマスター音源を収録したCD&アナログ盤となってここに再登場することとなった!
このセカンド・ソロ・アルバム『MAIN OFFENDER』は、88年のファースト・ソロ・アルバム発表後、当時険悪な仲となっていたキースとミック・ジャガーが再びタッグを組みローリング・ストーンズとしてアルバム『STEEL WHEELS』を89年に発表、ストーンズ復活ののろしを上げ、その後大規模なツアーを経て、次なるアルバムとなる94年の『VOODOO LOUNGE』発売までの間、ストーンズとしての活動を一時的に休業していた1992年にリリースされた作品だ。
『STEEL WHEELS』に伴うツアーが終わると、キースは前ソロ・アルバムでもコラボレイトしたスティーヴ・ジョーダンに加え、前作でも活躍してくれたワディ・ワクテルを共同プロデューサーに迎え入れ、二人を含む自身のバンド、THE X-PENSIVE WINOS(スティーヴ・ジョーダン(dr)、ワディ・ワクテル(g)に加え、チャーリー・ドレイトン(b)、アイヴァン・ネヴィル(key)が基本メンバー)と共に、次なるソロ・アルバムに制作に取り掛かる。
92年の3月から9月にかけて、カリフォルニアとニューヨークでレコーディングが行われたこのセカンド・アルバム『MAIN OFFENDER』は、同年10月にリリースされ、その後ソロ名義でのヨーロッパと北米ツアーが行われている。ファースト・ソロ・アルバムではストーンズの音楽的主導者としてのアイデンティティをいかんなく発揮していた彼だが、このセカンド・アルバムでは、より自身のルーツを自由に表現したストーンズとは違ったアプローチを見せるロックを鳴らしており、サザン・ソウル的な楽曲や、フォーキーなバラード曲、50'sの香り漂うロックンロールなど、ロックという表現方法に鮮烈な息吹を宿らせるサウンドを聴かせてくれている。
アルバム自体は全英アルバム・チャートで45位、全米アルバム・チャートで99位を記録、本作からシングル・カットされた「Wicked as it Seems(邦題: ワル)」は米メインストリーム・ロック・チャートで3位、「Eileen(邦題: アイリーン)」は同チャートで17位を記録している。
発売・販売元 提供資料(2019/10/25)
Richards' second solo album is even more delightfully focused than his first. Highlights include "Wicked as It Seems," "Eileen," and the searing "999." New Rolling Stones albums should rock this hard. ~ Cub Koda
Rovi