なんと理不尽なこの世界。そんな世界を恨みながらも完全に堕ちるギリギリのところで堪えていたのに。

観終わった後は色々と考えさせらる作品でした。

有名な笑ってない笑い声、顔は今でも頭でフラッシュバックしてきます。

見終わった後も色々と考えさせられた作品。

悪のカリスマであるジョーカーに1人の孤独な男が変貌していく過程は、ホアキン・フェニックスの怪演もありゾッとさせられました。

字幕、吹替どちらの「笑い」の演技も凄味があり一瞬で引き込まれます。

これまでのジョーカー像とはまったく異なる、現実世界のすぐそこに居てもおかしくないリアルなジョーカー。全ての夢と希望と愛を奪われた男の狂気が正義に変わる時。その、長く抜けられないトンネルを抜けた後の解放感と疾走感を求めて、この後も何度も観るだろう。個人的には『シャイニング』と同列に並ぶ、間違いなく＜残る映画＞だ。

劇場で二回観たぐらいハマったので即購入。実力はあるのに長く映画界で徒花扱いされてきたホアキン・フェニックス自身の復讐譚として観ても最高。所詮アメコミ映画だろと言う人にこそ観て欲しい！

貧困、格差、心の病…悲劇のトリガーはいつだって私達のすぐ傍で息を潜めている。環境が人を創る。物の見方で世界は変わる。誰もが生き易い社会にする為に今出来る事は何なのかもっと真剣に考え、声に出し、行動すべきなんだという事をJOKERに教えて貰った気がする。

アカデミー作曲賞、主演男優賞受賞作。

病んでる役というか闇を抱えてる役がハマってると感じてたホアキン・フェニックスがジョーカーを演じると聞いた時点でタダでは済まないと思っていたが作りこみの凄さに感服。

数あるジョーカーのお話しの一つではあるけどインパクトはすごかったし、次にジョーカーやる人、ハードル上がりまくりですね。

狂気。見終わっても何とも言えないもやもやが残って、でもアーサーが悪いわけでもない…

感情移入して見ていて、でも次のシーンでは突き放されて…

ホアキンの怪演あってこその作品。劇場では聞けなかった平田さんの吹き替え版でも観れます。

観た後に色々考えれる作品。あーだこーだ言いたくなる相手を探したくなる作品。１人で余韻に楽しむももちろん良し。劇中でアーサーの心情を表す様に重くコントラバス？が鳴るシーンが何度かあるのですが、その度「あぁ…」と感情移入しちゃったり。

悪のカリスマがいかにして生み出されたかが描かれ、いろいろと腑に落ちた作品。ストーリーはともかく、ホアキン・フェニックスが凄い。

ホアキンがまたヤベー人物を創り出した。激痩せした身体、どアップの表情、ダンスやステップ等不気味な動き、とにかく目が離せないし常に追ってしまう。ほぼ外的要因により産み出されたジョーカー。前半はただただ観ていて辛かったけど、最終的に彼にとってはハッピーだったのかしら？と思えたり。

に、しても元々のジョーカー誕生、ゴッサムシティのあれこれを知っているほど色々過りますが、別物と捉えた方が良さそう。

バットマンでおなじみの悪役を主人公にした映画ときいて、一体どんな映画になるんだろうかと思って見ましたが、ダークで狂気な雰囲気に終始圧倒されっぱなしでした。

ホアキン・フェニックスはアカデミー賞も取りましたが凄い！の一語です。

歴代のジャック・ニコルソン、ヒース・レジャーよりもジョーカーの内面がよく表されていました。

本来は優しく、気弱な一人の男が、変わっていく過程や社会情勢が、あまりにもリアルすぎて、胸が締め付けられる作品でした。今までとは違うジョーカー像を見せたと思います。不気味さが多いというか...。いろいろと考えさせられる重厚な傑作だと思いました。

背景は一昔前だけど、現代の世の中を象徴している作品だと思います。

切なくなります。