フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
輸入 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2020年08月08日 |
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規格品番 |
0301616BC |
レーベル |
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SKU |
885470016160 |
※タワーレコード限定販売
※世界初SACD化。SACDハイブリッド盤
※2020年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:クリストフ・スティッケル氏)、
※本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを使用しダイレクトにDSD化。CD層も別系統で直接高品位でPCM化
※SACD層:新規で本国のアナログ・マスターテープから、アナログ領域でのマスタリング後、ダイレクトにDSD化
※CD層:同様にアナログ領域でのマスタリング後、96kHz/24bitで高品位デジタル化後に44.1kHz/16bit化
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(解説書に他のジャケット・デザインも使用)
※ジュエルケース仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナルマスターから起因するノイズ、ドロップアウト等が一部にございますが、ご了承ください。
※日本語帯付(帯裏面に平林 直哉氏の解説付)。解説書独文仕様
メンデルスゾーンはコンヴィチュニーとゲヴァントハウス管弦楽団のコンビを代表する録音のひとつで、発売以来長く評価を得てきた世界遺産級の名盤です。録音はコンヴィチュニーが亡くなる僅か1か月半前に収録されており、最後の録音とされるモーツァルトの「アダージョとフーガ」の1日前である1962年6月18日に終了しています。この月は、6月12&13日にブラームスの「交響曲第1番」の収録を終え(以上、「大フーガ」を加えて0301397BCで発売済)、翌14日からこの「スコットランド」の収録に入り、3日間かけて行われました。セッションで念入りに録音されたこともあって、当時のオーケストラの力量が如実に反映されており、随所にライヴ的な熱気も加わった稀に見る名演となってます。ステレオ録音の初期としてはクレンペラーに並ぶ評価となっているのが頷ける出来です。今回の復刻ではETERNAのオリジナル・アナログ・マスターテープを用い、考えられる限り最高の音質を残すべく、細心の注意を払いマスタリングを行っていますので、従来以上に濃密な彼らの演奏が味わえます。コンヴィチュニーの最晩年の録音の充実度は桁違いであり、現代の我々にとっても驚くべきエネルギーと凝縮度を持っていることは驚嘆に値します。この録音は永遠に記憶されるべきではないでしょうか。また、C.シュトリューベンによる録音も見事です。
カップリングには、ベートーヴェンの「合唱幻想曲」と、2020年6月発売の同:交響曲全集(0301587BC)の続編として、6曲の「序曲」を収録しました。「合唱幻想曲」はステレオ初期の名演として知られる演奏で、「序曲」は1959-61年にかけて交響曲と同時期に収録された音源です。演奏は、世評の高い交響曲と同様、当時コンヴィチュニーのもとで最盛期にあったゲヴァントハウス管弦楽団の伸びやかな響きを基調とした格式高いもので、旧東独時代におけるベートーヴェン演奏の理想形とも言えるフォルムは現代においても大変魅力的です。どの曲においてもストレスを感じさせない明朗かつストレートな表情を持ち、細部に至るまで目が行き届いたコンヴィチュニーの手腕には圧倒されます。まさに今回の高品位な音質による演奏には心が打たれます。どの曲を取っても完成度の高い演奏です。究極の演奏のひとつが、最良・最新のマスタリングを得て現代に蘇りました。
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今回の復刻に際して、マスターテープはレーベルからウィーン在住のマスタリング・エンジニアであるクリストフ・スティッケル氏のスタジオに空輸し、アナログ領域でのマスタリングを行った上で、デジタル化にあたってはSACD層用のDSD化とCD層用のPCM化を別系統で行い製品化。この企画では、現在考えられる限り理想的な方法でのマスタリングを実現しました。その効果は著しく、マスターテープに残されていたクオリティを極めて忠実に再現することが可能となり、さらにアナログ領域のみでのマスタリングとダイレクトDSD化が、より音質的に効果をもたらしています。従来と比較して驚くほど鮮明で解像度が高くなったことにより、演奏に対する更なる評価が期待できるほどの出来です。尚、解説書には今回使用したオリジナルのアナログ・マスターテープの外箱の写真も掲載してあります。
<マスタリング詳細>マスタリング・エンジニア(DSD化含む):クリストフ・スティッケル氏
~在ウィーン。ミュンヘン・フィル自主制作盤のマスタリングや、タワー企画盤JAZZのECM SACD企画(2017~)も担当。現在ヨーロッパでもっとも信頼の厚いエンジニアのひとり
"ETERNAオリジナル・アナログテープからのピュア・アナログ・リマスタリング"
SACD層:新規で本国のアナログ・マスターテープから、アナログ領域でのマスタリング後、ダイレクトにDSD化
CD層:同様にアナログ領域でのマスタリング後、96kHz/24bitで高品位デジタル化後に44.1kHz/16bit化
それぞれのデジタルデータは伝送ではなく、光学ディスクで空輸
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構成数 | 2枚
エディション | Remaster
<DISC1>
1. メンデルスゾーン:交響曲 第3番 イ短調「スコットランド」作品56
2. ベートーヴェン:合唱幻想曲 ハ短調 作品80
<DISC2>
3. ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲 作品43
4. 同:レオノーレ序曲第1番 作品138
5. レオノーレ序曲第2番 作品72a
6. レオノーレ序曲第3番 作品72b
7. 「フィデリオ」序曲 作品72c
8. 「コリオラン」序曲 作品62
【演奏】
ギュンター・コーツ(ピアノ)、ライプツィヒ放送合唱団 (以上2)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
フランツ・コンヴィチュニー(指揮)
【録音】
1962年6月14,15&18日(1)、1960年(2)、1959~1961年(3-8)
Leipzig, Studio Bethanienkirche
【Original Recordings】
Musikregie:Dieter-Gerhardt Worm、 Tonregie:Claus Struben(1,2)、 Unnkown(3-8)
【マスタリング・エンジニア】
クリストフ・スティッケル
【原盤】
Berlin Classics
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1.[SACDハイブリッド]
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2.[SACDハイブリッド]
スコットランドはクレンペラー一辺倒だったのですが、本盤を聞いて勝るとも劣らないと感じました。オケの実力がずっと上だと思います。
LPの廉価盤、ベルリン・クラシックからCDとして発売され、この度はSACD化とクオリティが上がるコンヴィチュニー。音質の向上には驚くばかりです。
この収録作品は、もう語り尽くされた名盤ですので敢えてコメントはしませんが、以前から思っていましたが、序曲集で何故エグモントを残さなかったのでしょうか?レオノーレの第1番は録音も少なく貴重で嬉しいのですが、順番とすればエグモントでしょう。それがかえすがえす残念でなりませんでした。
今の私にとり、コンヴィチュニーに対するプラシーボ効果(?)が発生している可能性もありますがこの一組も素晴らしい限りです。ベートーヴェンの序曲集は交響曲全集をお持ちであれば購入せずにはおられない演奏でしょう。同時期録音でありこれまた素晴らしい響きです。序曲集では最右翼の演奏かと思います。第九の終楽章を想わせる合唱幻想曲もSACD効果絶大です。気品があり端正な佇まいが好印象。スコットランドも幽玄で超のつく美演で、この演奏もSACD化が大成功しています。最近のコンヴィチュニーのSACD、どれを採っても間違いのない逸品でした。暫くは心地良いコンヴィチュニー沼が続きそうです。