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クラシック
CD
モーツァルト: 歌劇《フィガロの結婚》全曲 (ドイツ語歌唱)
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商品の情報

フォーマット

CD

構成数

3

国内/輸入

輸入

パッケージ仕様

-

発売日

2020年10月17日

規格品番

KKC4233

レーベル

SKU

4909346022799

商品の紹介
巨匠唯一の全曲録音は1953年にザルツブルクで指揮した《フィガロの結婚》。このオペラの原語はイタリア語ですが、当時のドイツやウィーンでは、ドイツ語歌唱が一般的でした。この53年録音もドイツ語歌唱ですが、クンツ、ゼーフリート、シュヴァルツコップなど名歌手による歌唱に違和感は感じられません。高貴でドイツ語歌唱による格調高さが漂うシュヴァルツコップ(伯爵夫人)、チャーミングな声質が絶品のゼーフリート(スザンナ)、ボーイッシュな声質を披露しているギューデン(ケルビーノ)-女性陣が個性的な魅力を発揮し、男性陣もクンツ(フィガロ)は台詞にも芸達者なところをみせ、シェフラー(伯爵)は貫録の歌いっぷり。ドイツおよび旧オーストリア帝国出身、ドイツ語圏で育った名歌手たちが台詞もふくめて、生き生きと歌い、語り、演じています。そして何よりフルトヴェングラーの指揮!「序曲」のアッチェレランドや、「結婚式の行進曲」でのスケール感など持ち味を見せつつも全体的にはいたってノーマル、豪華歌手の名アリアでは繊細かつ暖かみのある伴奏となっています。

「問題は、このきわめて繊細かつ人工的でテンポの速いオペラが、いかつくて雄大な姿勢を持前とする指揮者の手の中で、どのように進行するかということである。答は事実きわめて良好である。これは、必要なときは速く、アリア、アンサンブル、そして実際の音楽のどんなパッセージにおいてもけっしてだれることなく、全体に暖か味があり、ときおり全部が絶妙な輝きを見せる点で、指揮者の個性の航跡のみが光るといったすばらしい演奏である。」『レコードのフルトヴェングラー』ピーター・ピリー著、横山一雄訳、音楽之友社刊、1983年)

1980年、米ワルター協会についでLP発売された伊チェトラ盤(LO-8)。ミラノ、ディスコス制作のこの音源をキングレコード(セブンシーズ・レーベル)は同年に国内発売しました(GT-7086/8)。4年後(84年)チェトラは「フルトヴェングラー・エディション」シリーズを立ち上げ再発売(FE-27)、キングではK19C-9390/2で再発売しております。しかし、CD化は他社に(仏ロドルフォなど。1996年にはEMI でも)先を越され、マスターテープはキングレコードの倉庫に眠ってまま。今回、このアナログテープ(2トラック、38cm/秒)から、キング関口台スタジオで40年ぶりにデジタル・リマスタリング&初CD化!

音質は鮮明かつ明瞭!デジタル臭(金属的な響き)のしない、暖かみのある自然な質感!!名歌手揃いの名アリアの数々、楽しさあふれる舞台回し、ウィーン・フィルの美音、フルトヴェングラーの人間味あふれる指揮にききほれてしまいます!
ブックレットは日本語解説(浅里公三氏のライナーノーツ)付。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料 (2020/08/31)
収録内容

構成数 | 3枚

エディション | Remaster

【曲目】
モーツァルト:歌劇《フィガロの結婚》 K.492 (全曲)
(全4幕) 【ドイツ語歌唱】

【演奏】
エーリッヒ・クンツ(バリトン:フィガロ)、
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ:スザンナ)、
パウル・シェフラー(バリトン:アルマヴィーヴァ伯爵)、
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ:伯爵夫人)、
ヒルデ・ギューデン(ソプラノ:ケルビーノ)、
エンドレ・コレー(バス:バルトロ)、
ペーター・クライン(テノール:ドン・バジーリオ)、
ジークリンデ・ヴァーグナー(アルト:マルツェリーナ)、
アロイス・ペルネルシュトルファー(バス:アントーニオ)、
リゼロッテ・マイクル(ソプラノ:バルバリーナ)、
エーリッヒ・マイクート(テノール:ドン・クルツィオ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、
ウィーン国立歌劇場合唱団、
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

【録音】
1953年8月7日 フェストシュピールハウス、ザルツブルク(ライヴ)
音源提供:DISCOS, Milano
国内発売初LP:セブンシーズGT-7086/8(1980.2.21) (オリジナルLPはチェトラLO-8)
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カスタマーズボイス
総合評価
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投稿日:2020/11/10

音は非常に明快であり、歌手の声も、オケの響きも全く問題がない。演奏については、過去の多くの名演奏の中でも、オケの雄弁さにおいて断トツである。序曲からしてフルトヴェングラーならではの重心の低い轟然たる響きに圧倒されるが、それは幕が開いても変わらない。しかも、よほど調子が良かったのか、終始きわめて生気に富んだ、表情豊かな、闊達な演奏になっている。しかしだからといって、歌手陣が押され気味になることは一切ない。シュワルツコップ、ゼーフリート、ギューデン、シェフラー、クンツなどの大歌手たちが、それもまさにキャリアのピークを迎えつつある時期に一堂に会する凄みというものを嫌というほど味あわせてくれる。興味深いのは2年後にエーリヒ・クライバー指揮VPOによるDECCA盤でスザンナ役を務めるヒルデ・ギューデンが、ここではケルビーノを演じていることだ。スザンナの方がより適役とも感じるが、ケルビーノ役を通じて、彼女の別の魅力に触れることができる。本盤は、歌も演技もオケも絶好調ということで、約3時間の長丁場にもかかわらず、一気に聞き通してしまった。これまでエーリヒ・クライバーのDECCA盤こそ本楽曲の最高の演奏と考えてきたが、このフルトヴェングラーの演奏も、それと並ぶか、あるいはそれを超える存在と言えそうだ。

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