フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
2 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年02月17日 |
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規格品番 |
PROC-2316 |
レーベル |
|
SKU |
4988031409411 |
※限定盤。世界初SA-CD化(1)。SA-CDハイブリッド盤
※2020年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行いCDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレットに他のジャケットも掲載)
※通常ジュエルパッケージ仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※解説:広瀬大介氏(新規序文解説)他、解説書合計12ページ
ウィーン・フィルとDECCAに収録したブルックナー2曲を集成。
第3番は世界初SA-CD化。ベーム円熟期の最高の名演を、高音質で最新復刻!
第4番含め、あらためてオリジナル・アナログ・マスターテープから本国で新規マスタリング
若い時期からブルックナー演奏を行っていたカール・ベーム(1894-1981)が満を持して1970年にステレオでウィーン・フィルと収録を行った「第3番」と、この曲の代表的な名盤として名高い1973年録音の「第4番」をカップリングしました。うち「第4番」は2004年に市販のSA-CDシングルレイヤーで発売しており、その後のSA-CDハイブリッド盤でもこの時のデジタル化音源が使用されていますが、今回の復刻ではあらためて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新でデジタル化を行っておりますので、マスター音源は従来とは異なります。また、「第3番」は今回初めてのSA-CD化です。尚、当シリーズではこれらのDECCA音源の後にDGでウィーン・フィルと録音された交響曲第7番と8番(2019年9月にPROC2224)を、SA-CDハイブリッド盤で復刻済です。
ベームは1934年に就任したシュターツカペレ・ドレスデンの総監督時代の初期に既に第4番と第5番を録音しており、演奏会でもブルックナーを多く取り上げてきました。しかしながらヨッフムやカラヤンのように録音機会には恵まれず、セッション録音はあまり残されていないのが実情です。このDECCA録音も結果としてはレーベルによるウィーン・フィルとのブルックナー交響曲全集の一環と位置付けられるとは言え、ベームのパートとなった2曲は他の指揮者を大きく引き離す充実振りです。特に「第4番」は当時のウィーン・フィルの力量とベームの円熟期、そしてDECCAによるアナログ録音の完成期という要素も加わり、稀に見る名演奏・名録音として、多くのブルックナー録音の中でも名声を得ました。そして、1890年最終稿であるノーヴァク版の「第3番」は、ベームの特質が発揮されたまさに筆舌に尽くし難い出来で、特にこの稿での第2楽章の美しさは絶品です。ベームの本質的な堅牢さとウィーン・フィルの柔軟な表現が聴く者の心を打ちます。これまでSA-CD化されていなかったのが信じられない程の名演で、この「第3番」は少なくともブルックナー・ブームの初期を牽引してきた数少ない名盤のひとつと言えるでしょう。(1/2)
構成数 | 2枚
合計収録時間 | 02:04:49
エディション | Remaster
アントン・ブルックナー:
1. 交響曲 第3番 ニ短調 (ノーヴァク版)
2. 交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 (ノーヴァク版)
【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)
【録音】
1970年9月(1)
1973年11月(2)
ウィーン
【原盤】
Decca
【Remaster】
DSD Remastered by Classic Sound, 12/2020
英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。
CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行いCDマスターを制作。
【Original Recordings】
Recording Producers: Christopher Raeburn(1), Michael Woolcock(2)
Recording Engineers: Gordon Parry & Colin Moorfoot(1), Colin Moorfoot & Jack Law(2)
【First LP Release】
SXL 6505(No.3), 6BB171-72(No.4)
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1.[SACDハイブリッド]
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2.[SACDハイブリッド]
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数あるベームの名盤をsacd化してくださるのはとてもありがたいことです。4番はかつてシングルレイヤー化された時に入手して愛聴してきました。それと比べると今回のは少しだけ柔らかめな印象です。再生環境にもよるかと思います。3番は初めてで、待ちに待ったものです。期待に違わず大変素晴らしいと思います。他の方のコメントにもあるように、マスターがしっかりしているうちにぜひ、ハイドンの「四季」やオペラのハイレゾ化をどうかお願いします。
まず4番から手元の2004年のハイブリッド盤と比較した。アナログ再生用のテープデッキの性能は当時から変わっていないと思われるため、今回のリマスターとの音質差は、「16年の経過による磁気テープの劣化」「ADコンバーターの機能向上」「マスタリングツールの技術的進化」及び「マスタリングポリシーの変化」によるものとなる。今回のリマスターも、音場を左右一杯に広げ、音のコントラストと分離、解像感を高めた、いわば「今風のサウンド」を目指した音づくりとなっている一方で、弦やトランペットなどの高域がややヒステリックに響くことから、オリジナルテープの劣化はそれなりに進んでいると考えられ、2004年リマスターの方がよりアナログライクで好ましい音だと感じた。続いて3番は、オリジナルテープの劣化によるハンディは4番と同じか、それ以上であるはずだが、結果的にこちらの方が違和感なく楽しめた。もっともこの原因はもともとのサウンドの傾向が異なることに他ならない。3番はショルティのリング以来、ゾフィエンザールでの録音経験が豊富で、この会場の音響を知り尽くしたゴードン・パリーによるものだ。パリーのサウンドは、マッシブで筋肉質なフルボディサウンドが特徴で、本録音でもその特徴が際立っている。一方の4番はコリン・ムーアフット。ムーアフットも1965年以来、ゾフィエンザールでのセッション経験があるが、そのサウンドは、師であるK・ウィルキンソン譲りの、広大なパースペクティブと高解像度を併せ持つスペクタキュラーさが特徴だ。このように3番も4番もいずれも優秀録音ではあるが、音そのものがかなり異なっており、今回の最新リマスターでは、たまたま前者との相性の方が良かったということだと思われる。最後に、オリジナルの磁気テープの劣化は、今後も徐々に進行していくわけで、その時代時代で、最高の技術を用いて高密度のデジタル化を行うことは極めて重要であり、こうした意味でタワーの独自企画を強く支持するものである。しかし前のレビューにもあるとおり、ヒスノイズや演奏ノイズなどを過剰に除去するのは決して褒められたものではなく、SACD層は容量が十分あるのだから、今後は「ノイズ除去及びイコライジング無し」のオリジナルデータも一緒に収録することを強く要望する。
ロマンティックはSACDもブルーレイ・オーディオも出ているので、今回のこの企画、3番目当てに購入する人が多いのだと思う。冊子の表が4番、裏が3番のジャケットになっている。自分が好きな方を表にすればいい。こんなところにも製作サイドのモノづくりへのこだわりが垣間見える。聴くだけでなく持つことの喜びも実感できる。僕は目当てだった3番の方を表にした。ベームの3番はこの曲が市民権を得るのに多大なる貢献をした一枚だし、4番については、曲のイメージとオケの音色が幸福に結びついた数少ない例であろう。元のデッカの録音もよいのだろうが、2曲とも大変上品にSACD化されている。4番2楽章の弦を聴くと溶けてしまいそうな優しい響きだ。ウィーン・フィルのこの響きはいったいどこに行ったのだろう。こんな甘美な響きを聴かせながらも全体の構成は極めて男性的。細部に凝ったりはせず、テンポを揺さぶることなく、先へ進んでゆく。同じタワレコ企画SACDでもワルター大地や朝比奈・新日・ブルックナー3,4番はちょっと痛かった。が、今回のこの2枚、自信をもって人に勧められる。何が違うのだろう。
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