BBC<Sound of 2021>で3位を獲得! トリニダード・トバゴ生まれ~ロンドン育ちのラッパー/シンガー=BERWYN(バーウィン)のデビュー・ミックステープ『DEMOTAPE/VEGA』
カリブ海のトリニダード・トバコで生まれ、9歳の時にイースト・ロンドンに移り住む。ピアノ、ギター、ドラム、バイオリンを独学で学び音楽活動をスタート。2020年にリチャード・ラッセルのコラボ・プロジェクト=Everything Is Recorded のアルバム『FRIDAY FOREVER』に参加し、9月には待望のデビュー・ミックステープ『DEMOTAPE/VEGA』を配信リリース。大きな注目を浴びる。その年のブレイクが期待される新人アーティストが選ばれるBBC<Sound of 2021>にエントリーされ、見事3位を獲得! ピアノを基調とした抑制の効いたトラックと憂いを帯びた声は、フランク・オーシャン、ジェームス・ブレイク、サンファ等を彷彿とさせ、また彼のバックグラウンドを背景とした詩的なリリックも高い評価を得ている。2021年、大きな飛躍を期待させるニューカマーの誕生だ。
発売・販売元 提供資料(2021/01/15)
エヴリシング・イズ・レコーデッド『Friday Forever』への参加で脚光を浴びたトリニダード出身ラッパーのミックステープが、BBCの〈Sound Of 2021〉に選出された効果なのかフィジカル化。簡素なデモテープ作法で内省的に語るスケッチのような曲が並び、映画「天使にラブソングを2」の"Joyful, Joyful"を用いた冒頭の"Mourning Preyers"や、エリー・ゴールディング"Lights"からホーリーな部分を抽出した"Trap Phone"、ウォール・グループ"And You Don't Stop"をベタ敷きした"Crushed Velvet"などゴスペル色を強調しつつ、ジェイ・Zを引用した"Ashtray"などではエモい瞬間も垣間見せる。思わせぶりな習作ならではの良さかもしれないが、正調の完成品も聴いてみたくなる才能なのは間違いない。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.448(2021年3月25日発行号)掲載)