フォーマット |
SACDハイブリッド |
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構成数 |
3 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2021年05月19日 |
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規格品番 |
PROC-2318 |
レーベル |
|
SKU |
4988031421741 |
※限定盤。世界初SA-CD化。SA-CDハイブリッド盤
※歌詞対訳付
※2021年マスタリング音源使用(独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしSA-CD層用にDSD変換。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※オリジナル・ジャケット・デザインを使用
※通常ジュエルパッケージ仕様(マルチケース)
※盤印刷面:緑色仕様
※一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※解説:矢澤孝樹氏(新規序文解説)、ヨアヒム・カイザー(東川清一氏約)、解説書合計60ページ
最晩年、ARCHIVレーベルへの渾身の1979年録音盤を世界初SA-CD化!
新規で本国のアナログ・マスターテープより最新復刻。国内盤での再発は約20年振り
カール・リヒター(1926.10.15-1981.2.15)が残した最後のマタイ受難曲を世界初SA-CD化。最初の録音である1958年盤があまりにも有名なのに対し、亡くなる約2年前の録音であるこの1979年盤は、まさに忘れられたといって良いほどの扱いでした。何度も再発売される1958年盤の陰に隠れて、"無かったこと"にしたいとの声も聞こえる程です。一方で、リリースされた時期はアーノンクールを始めピリオドアプローチが主流になりつつあり、その時代においては、"過去のもの"として評価せざるを得なかった、という側面があったことも事実です。元々旧盤で示した方向性をさらに時代に応じて昇華させた演奏と期待していた当時のリスナーは、むしろ退化しているように映ったのでしょう。確かにモダン楽器で今更この解釈はどうなのかという疑念が当時生じたことは否定できません。リヒターは1958年盤の後、1969年の来日ライヴを挟み1971年に映像も収録を行っています。恐らく、出来に完全に満足できないリヒターが、更に高みを目指してマタイに常に挑戦をし続けたと言えるのではないでしょうか(解説書での矢澤氏は「精神の軌跡」と表現)。しかしその音楽はストイックなまでの厳格さの代わりに、より調和的な世界へ、和みの境地と融和を感じる演奏へと苦悩を伴って変化をして行ったように見えます。さらに後半部分になるに従い、その重さが身に染みるほど沈む演奏にも聴こえます。当時、疲弊したリヒター像としても受けとられたこの1979年盤の真価は、今こそ探求されるべきではないでしょうか。当時リヒターは望み得る最高のメンバーを招集しました。母体のミュンヘン・バッハ管弦楽団にはヘッツェルやニコレの名前がクレジットされています。更にオーボエにはマンフレート・クレメントという当代きっての名手(元バイエルン国立歌劇場首奏者。1959年以降ミュンヘン・バッハ管で演奏開始。1980年からはクーベリックに請われバイエンル放送響の首席に。ケンペ指揮でR.シュトラウスのオーボエ協奏曲も録音(EMI)。日本にも馴染みが深い))による素晴らしいソロの数々も聴きもの。また、歌手もリヒターにより当時の最高のキャストが揃えられ、シュライアーによるエヴァンゲリスト、F=ディースカウのイエスなど見事な布陣です。いずれにせよ、ここに残された演奏がリヒターの"最終回答"という事実に変わりはありません。リヒターが体現したかったこと、後の世に残したかったことや音楽観などは、この録音で我々も追体験が可能です。没後40年のこの機会に、わずか54歳で世を去ったリヒター最後マタイが最上の音質で蘇りました。より詳細に、より厳密に向き合う良いタイミングとして耳を傾けてはいかがでしょうか。(1/2)
構成数 | 3枚
エディション | Remaster
ヨハン・セバスティアン・バッハ:マタイ受難曲 BWV244
<DISC1>
第1部
<DISC2>
第1部(続き)、第2部
<DISC3>
第2部(続き)
【演奏】
エディット・マティス(ソプラノ)[アリア/第1の下女/ピラトの妻]
ジャネット・ベイカー(アルト)[アリア/第2の下女]、
ペーター・シュライアー(テノール)[エヴァンゲリスト(福音史家)/アリア]
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)[イエス]、
マッティ・サルミネン(バス)[アリア/ユダ/ペテロ/ピラト/大祭司]
ミュンヘン・バッハ合唱団
レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊(合唱指揮:ゲオルク・ラッツィンガー)
オーレル・ニコレ/ヴォルフガング・ハーク(フルート I / II)、
マンフレート・クレメント/ロベルト・エリスク(オーボエ I / II、オーボエ・ダモーレ I /II)、
エドガー・シャン/アンドレアス・シュヴィン(オーボエ・ダ・カッチャ I / II)
ゲルハルト・ヘッツェル(ヴァイオリン)、
ヨネスク・フィンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
通奏低音:
フリッツ・キスカルト(チェロ)
ヘルベルト・ドゥフト(コントラバス)
カール・コルビンガ-(ファゴット)、
エルマー・シュローター/フリーデマン・ヴィンクルホーファー(オルガン)
カール・リヒター(チェンバロ)
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
カール・リヒター(指揮)
【録音】
1979年
ヘラクレスザール、ミュンヘン
【原盤】
Archiv
【Remaster】
DSD Remastered by Emil Berliner Studios, 2/2021
2021年に本国のオリジナル・アナログ・マスターテープよりリマスタリング
【Original Recordings】
Production and Recording Supervision: Dr. Gerd Ploebsch
Recording Engineer: Hans-Peter Schweigmann
【First LP Release】
2723 067
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1.[SACDハイブリッド]
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2.[SACDハイブリッド]
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3.[SACDハイブリッド]
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カール・リヒター(1926~1981)の没後40年記念SACDハイブリッド復刻。リヒター指揮のマタイ受難曲のディスクでは1958年録音の人気が圧倒的に高く、こちらの1979年録音は国内盤では再発自体が約20年ぶり。国際色豊かな歌手陣を揃え、器楽ソロも名手が並ぶ。峻厳で禁欲的な雰囲気をまとう1958年盤とは全く異なる、歩みの遅い沈潜した響きに波打つ情念の大海原、まろやかなアタックが落とす影の濃さ、音楽の揺れのスケールにひきこまれる。"バッハの使徒"のイメイジの一方でモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』を好み、録音機会を切望したリヒターの"本音"が垣間見えるドラマ性に富んだ名演奏。
intoxicate (C)中川直タワーレコード (vol.152(2021年6月20日発行号)掲載)
BCJなどの新しい演奏・録音に較べると分解能悪いし、テンポは遅くて仰々しい演奏ですが、マティス、シュライヤーなど独唱陣は流石!説得力歌唱力が半端ない。フィッシャーディースカウのイエスの存在感!リヒターの旧盤より好きです。リヒター自身のチェンバロもすごい雄弁。オペラみたいに聴ける。旧盤ばかり神格視されてましたが、新盤良いですよ。
有名なスタジオ録音旧盤に比べ峻厳さが足りないと、発売当時某レコード雑誌での評価はもう一つだったが、角が取れテンポも遅くなり幾分ロマン的になったとはいえ、人間味のある温かな演奏になっている。古楽器の時代ではもう古いのだが、この録音と東京ライブと旧盤の3種類を持っているが、クレンペラー、リリングやシェルヘンー極端だがメンゲルベルクもーなどモダン楽器の名演も忘れてはならない。
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