圧倒的な歌唱力と唯一無二の個性を放つ
ネイ・パーム率いるフューチャー・ソウル・バンド
ハイエイタス・カイヨーテ 最新作完成!!
圧倒的な歌唱力と強烈な存在感で唯一無二の個性を放つナオミ・"ネイ・パーム"・ザールフェルト(g、vo)を中心に、ポール・ベンダー(b)、サイモン・マーヴィン(key)、そしてペリン・モス(ds)の4人から成るハイエイタス・カイヨーテ。
これまでに2度のグラミー賞ノミネートや世界最大のフェス、グラストンベリー他、数々のフェスティバルへの出演、ここ日本でもフジロックのグリーンステージでの出演、サマーソニック、グリーンルームなどへの出演を果たすなど世界的に確固たる評価を築き上げてきた。
2015年の『Choose Your Weapon』以来、リリースから遠ざかっていた彼らが、フライング・ロータスが主宰し、所属するサンダーキャットがグラミー賞を受賞したことでも大きな話題となっている〈Brainfeeder〉と電撃契約を果たし6年ぶりの最新作『Mood Variant』をリリース!
2019年の終わりにリオ・デ・ジャネイロへ行った際に制作されたという本楽曲には、ブラジルの伝説的プロデューサー/アレンジャー、アルトゥール・ヴェロカイをゲストに迎えている。ヴェロカイによって、ホーンとストリングが加えられ、生まれ変わった楽曲を聴いたメンバーは、誰もが解き放たれた感覚を味わったという。
これまでのオーガニックで独特なグルーヴ感はそのまま残しながらも、洗練されたサウンドと音の厚みが増したネクスト・レベルへと到達するバンド至上最高傑作がここに完成した。
発売・販売元 提供資料(2021/03/17)
間にネイ・パームのソロやクレヴァー・オースティンなどなどの周辺作品は出ていたものの、実に6年ぶりとなったサード・アルバム。移籍先がブレインフィーダーというのも納得の流れではあるものの、4人がアイデア豊かに編み上げてきた持ち味やオーガニックな美意識はもちろん変わらず。序盤をアグレッシヴに盛り上げる"Chivalry Is Not Dead"のような、かつてエクスペリメンタルなどと形容されていたような賑々しさも当然いいが、今回は比較的オーセンティックな"Red Room"や"Stone Or Lavender"のようなトラディショナルな作法のしなやかな歌唱と素朴な演奏に心を打たれる。なかでもアルトゥール・ヴェロカイがホーン/ストリングス・アレンジを施した"Get Sun"で開けていく視界の美しさよ。
bounce (C)香椎 恵
タワーレコード(vol.451(2021年6月25日発行号)掲載)