彼らのルーツ、<ミシシッピ・ヒル・カントリー・ブルース>に敬意を表して。ザ・ブラック・キーズ、通算10枚目となるスタジオ・アルバム! (C)RS
JMD(2021/04/20)
彼らのルーツ、<ミシシッピ・ヒル・カントリー・ブルース>に敬意を表して。
ザ・ブラック・キーズ、通算10枚目となるスタジオ・アルバム!
『Delta Kream』は、彼らのルーツであり、多大なる影響を与えた<ミシシッピ・ヒル・カントリー・ブルース>のスタンダード・ナンバー計11曲を収録。
<ミシシッピ・ヒル・カントリー・ブルース>とは、USミシシッピ州北部の丘陵地帯「ヒル・カントリー」から現れたブルース音楽で、「ヒプノティック(催眠性)」とも評されるギター・リフの反復とドラムによって引き起こされるグルーヴが特徴的で、その代表的なアーティストである、R. L. バーンサイドやジュニア・キンブロウの曲をはじめ、バンド結成前の10代の頃から彼らが愛してきた楽曲を収録。
ナッシュビルにあるダン所有のイージー・アイ・サウンド・スタジオにてレコーディングをスタートし、R. L. バーンサイドやジュニア・キンブロウなどのブルース・レジェンドのバンドで長年活躍してきたミュージシャンのケニー・ブラウン(G)とエリック・ディートン(G)が参加。
アルバム・タイトルとなった『Delta Kream』のネーミングは、20世紀後半で最も重要な写真家の一人とされるウィリアム・エグルストンが撮影し、今回のジャケットにも採用されている象徴的な写真に由来。
発売・販売元 提供資料(2021/04/16)
ビッグ・ジョー・ウィリアムズ"Crawling Kingsnake"でドロリと始まる新作は、ルーツにあるヒル・カントリー・ブルースのカヴァーで固めた一枚。初作『The Big Come Up』でも取り上げていたRL・バーンサイド"Do The Romp"を聴き比べてみれば20年の一巡りも感じられるが、それに相応しい円熟味と自然な独創性が身に付いたことは明らかだ。オルガンの加わった"Going Down South"など特記するのも野暮な安定感が最高。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.450(2021年5月25日発行号)掲載)