今回のツアーは、本来なら裏ベストヒット・ライヴである『裏ドリワンダーランド』が行われていたはずの2021年秋から2022年春にかけての日程を、まだまだ収束の気配が見えていなかったコロナ対策も兼ねて、いつ何が起こっても対応できるライヴ編成として発展的に仕上げていったもの。こうした形を見出せたのは、ドリカムの2人が人と会うのも困難な時期でも、なんとか工夫してライヴという表現の場をあたため続けてきたからこそに他ならない。歩き続けなければ到達できなかった地点として刻まれているのがこのツアー。大切な記憶&記録が詰まった作品となっている。 (C)RS
JMD(2022/05/22)
今回のツアーは、本来なら裏ベストヒット・ライヴである『裏ドリワンダーランド』が行われていたはずの2021年秋から2022年春にかけての日程を、まだまだ収束の気配が見えていなかったコロナ対策も兼ねて、いつ何が起こっても対応できるライヴ編成として発展的に仕上げていったもの。
こうした形を見出せたのは、ドリカムの2人が人と会うのも困難な時期でも、なんとか工夫してライヴという表現の場をあたため続けてきたからこそに他ならない。
歩き続けなければ到達できなかった地点として刻まれているのがこのツアー。大切な記憶&記録が詰まった作品となっている。
<今回のライヴにおけるポイント>
●最小にして、どんな曲にも柔軟に対応できる編成
特にドラムがいないことで、今回は曲の表現領域がいつものライヴとは顕著に異なるものとなっている。生音と打ち込み、それぞれの解釈が程よくミックスされたものとなっており、そしてそれは、ドリカム楽曲がそもそもの出発点から宿しているDNAとも言うべき特徴に他ならない。
オリジナルの楽曲の良さと最新のアレンジで表現された風通しのいいアンサンブルの中で際立つもの――それこそが吉田美和の歌唱と歌詩だ。
●セットリストの構成
普段のライヴではなかなか、しかもフル尺で披露されないレアな曲たちが並んでいるというのも、この"アコースティック風味"編成だからこそ。どうしてもここから始まらなければならなかったという強い意志が感じられる選曲の1曲目『何度でも』、2曲目『いつのまに』。また8曲目『空を読む』から13曲目『やさしいキスをして』の6曲は、もちろん制作時期も曲調もバラバラだが、これほどのレンジの広さと深さを持つ楽曲を一緒にしてドリカムというひとつの入れ物に見事におさめている。そしてアンコール1曲目『次のせ~の!で - ON THE GREEN HILL - DCT VERSION』が "未来"への希望を描きだす。
これまでと今、そして、これからを見事に表現しきったセットリスト構成である。
発売・販売元 提供資料(2022/05/21)