2021年のアルバム『Sometimes I Might Be Introvert』の世界的ヒットを受け、英国最高峰の音楽賞であるマーキュリー賞を筆頭に、黒人音楽における功績を称える英MOBOアワードや、優れたソングライター・作曲家を称えるアイヴァー・ノヴェロ賞、そして英国最大の音楽賞ブリット・アワードの最優秀新人賞に輝くなど、現在のUKシーンを代表する存在となったリトル・シムズ。大きな飛躍を遂げた勢いそのままに、2022年12月にはデジタル先行でサプライズ・リリースされ再び大きな賞賛を集めていた最新作『NO THANK YOU』がリリース。2021年を代表する作品として大いなる成功を収めた前作に対し、今作は、28歳となったリトル・シムズことシンビアツ・アジカウォが、そのような成功を意にも介さず、己の信念を貫く姿勢を示すものとなっている。艶やかかつストレートで力強い楽曲群は、成功によってもたらされる名声や期待、求められる順応性やあらゆる制限に中指を立てた真にパンクな作品である。再びインフローとタッグを組んだ今作は、リトル・シムズにとって最も自由かつ大胆で、自発的な作品である。 (C)RS
JMD(2023/03/29)
2021年のアルバム『Sometimes I Might Be Introvert』の世界的ヒットを受け、英国最高峰の音楽賞であるマーキュリー賞を筆頭に、黒人音楽における功績を称える英MOBOアワードや、優れたソングライター・作曲家を称えるアイヴァー・ノヴェロ賞、そして英国最大の音楽賞ブリット・アワードの最優秀新人賞に輝くなど、現在のUKシーンを代表する存在となったリトル・シムズ。大きな飛躍を遂げた勢いそのままに、2022年12月にはデジタル先行でサプライズ・リリースされ再び大きな賞賛を集めていた最新作『NO THANK YOU』が、CDとLPのフォーマットでリリース。
2021年を代表する作品として大いなる成功を収めた前作に対し、今作『NO THANK YOU』は、28歳となったリトル・シムズことシンビアツ・アジカウォが、そのような成功を意にも介さず、己の信念を貫く姿勢を示すものとなっている。艶やかかつストレートで力強い楽曲群は、成功によってもたらされる名声や期待、求められる順応性やあらゆる制限に中指を立てた真にパンクな作品である。再びインフローとタッグを組んだ今作は、リトル・シムズにとって最も自由かつ大胆で、自発的な作品である。
国内盤CDには解説書と歌詞対訳が封入される。
発売・販売元 提供資料(2023/03/24)
突き放すような表題が暗示するように、成功の裏で直面した音楽業界への怒りやストレスフルなリリックで覆われた5作目。それに反するようにインフローが手がける楽曲は美しさを纏い、クワイアをバックに訥々と語る7分半の大作"Broken"は壮麗なゴスペルのようだ。とはいえラッパーとしての冴えは変わらず、"Gollila"ではジュラシック5と同ネタのベースラインに乗せて、ゴリラズに客演するほどの世界的な支持と、マイク・スキナーをネームドロップしつつ〈ストリーツ〉からの支持も同時に誇示するという、彼女にしかできないボーストを披露。赤裸々かつ孤高と評するに相応しいヒップホップ作。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.475(2023年6月25日発行号)掲載)