Petit Brabancon 6曲収録EPリリース。各方面に"深化"したエクストリームの集合体はバンドの新機軸へ。
EP「Automata」には、未発表の新曲として、yukihiro作曲の儀式にも似た重厚な雰囲気のインストゥルメンタル楽曲「mind-blow」や、本作のリードタイトルとなるミヤ作曲のニューウェーヴの香りがするメロディアスな楽曲「孤動」を収録。昨年9月の全国ツアーより演奏されていた、キャッチーなリフに京の悲劇的な叫びが絡み合いドラマチックに展開する楽曲「Miserable」、豊洲PITにて初披露された、極限までソリッドに研ぎすまれ、機械的に電子音が配されたyukihiroの真骨頂とも言える「surely」を収録。
従来のバンド像から、グラマラス、轟然、幾何学的、アヴァンギャルド、煽情と、各方面に"深化"したエクストリームの集合体となっている。リリース発表時には5曲入りとのアナウンスがあったが、さらに1曲収録楽曲が増え、全6曲収録に。本作もマスタリングエンジニアにはグラミー賞を受賞している世界的エンジニアのTed Jensen (Sterling Sound)を起用。
アートワークは、台湾のイラストレーター、タトゥーアーティストの群氏を起用。伝統的な出来事をテーマとし、現代的な創作手段を駆使した神秘的でオリエンタルな世界観を特徴としている。Petit Brabanconの持つ、インダストリアルな雰囲気に泳ぐ無機質なエレクトロな音像と、魂の宿る血の通った人間らしさのコントラストをSF的に捉え、Automata=機械人形として表現している。ステージさながらのサイケデリックかつ退廃的な雰囲気は、前作とは異なるアプローチで、バンドのはらむ危険性を感じさせる。
発売・販売元 提供資料(2023/04/26)
メンバー個々の作曲センスが花開き、得体の知れない漆黒音に拍車をかけた新EP。yukihiro作曲のリチュアルなインスト曲"mind-blow"で幕を開け、ミヤが作曲したニューウェイヴ風味の"孤動"における京の豊かな歌も大きな聴きどころだろう。また、ライヴで披露済みの"surely"と"Miserable"を音源で聴くと、バンドの表現領域がますます広がっていることもわかる。
bounce (C)荒金良介
タワーレコード(vol.475(2023年6月25日発行号)掲載)
1980年代後半~1990年代前半のロック好きにもハマること間違いなしです、
特に孤動とかあの時代のロックのファンが聴いたらハマること間違いなしです、