良質なライブ音源をセレクトするシリーズ、トレジャー・アーク!90年の「Behind the Mask Tour」から、英国マンチェスター公演を収録。ツイン・ギター編成によるライヴ・バンド然とした時代の熱いライヴ! (C)RS
JMD(2023/12/23)
良質なライブ音源をセレクトするシリーズ、トレジャー・アーク!
90年の「Behind the Mask Tour」から、英国マンチェスター公演を収録。ツイン・ギター編成によるライヴ・バンド然とした時代の熱いライヴ!
90年に行われた「Behind the Mask Tour」から、8月25日に英国マンチェスターのサッカー・スタジアム、メイン・ロードで行われたライヴをBBCの放送用音源でフル収録。
87年のアルバム『Tango In The Night』が大ヒット。4曲のシングル・ヒットも生まれたものの、ツアーに時間を取られること(とスティーヴィー・ニックスとの関係性)を嫌ったリンジー・バッキンガムが脱退。『Tango In The Night』のツアー(「Shake TheCage Tour」)は、リック・ヴィトーとビリー・バーネットという2人のギタリストが加入して行われた。のメンバー編成で作られたのが『Behind the Mask』(90年)だったが、バンドの音楽的頭脳ともいえるバッキンガムの不在が原因か、少しルーツ的な方向性に舵を切った作品となった。そのツアーからの音源がこれだ。ツアーは90年3月23日にオーストラリアのブリスベンから始まり、2日間の日本公演を経て、5月の終わりから7月いっぱいまで北米を回り、8月の後半からヨーロッパを回った。そんな演奏もこなれた時期のライヴだ。アルバムの音楽性は賛否両論で、実際、セールス面も落ち込んだが、ツイン・ギター編成となったことで音に華やかさが増したし、バッキンガムと比べてかなり音数多く弾き倒すヴィトーのリード・ギターは、ライヴを盛り上げるための要素として大きな役割を担っている。セットリストは、なぜか新作の曲は少なめで、ヒット作からの曲を中心に構成。そんな中でピーター・グリーン時代のブルース曲が3曲も演奏されているのは、ギター中心の構成だからだろうか。今考えれば、ヒット曲と初期のブルース色が同時に楽しめる、美味しい時期と言えそうだ。
発売・販売元 提供資料(2023/12/22)