待望の約9年ぶりのバンドセットによる単独来日と朝霧JAMの出演も決定しているダン・スナイスによるCaribouの6thアルバム『Honey』が完成!カリブーのプロダクションならではの、きらめきと驚きに満ちた壮大なダンスフロア・トラックが散りばめられた新たな傑作!
本作はカリブーにとって興味深い新局面を示すものだ。20年以上にわたり、ダン・スナイスは様々な姿を見せてきた。『Our Love』や『Suddenly』に全身全霊を注いだ後、6枚目となる『Honey』では特定の人物に関するものではなく、誰もが楽しめる音楽を追求しており、壮大なダンスフロア・トラックは、スナイスのプロダクションならではの煌めきと驚きに満ちており、音楽作りに熱中しすぎて、特定のサウンドに止まらないアーティストの特徴である新鮮さに満ちている。
カリブーのアルバムに前作と同じサウンドは存在しない。予期せぬことを期待すれば、決して驚くことはないというが、ここには驚くようなことがたくさんある。「Honey』は、スナイスの音楽作りに対する好奇心と喜びをとらえ、新鮮でありながらカリブーの真髄を体験させてくれる。
"これまでで最も驚くべき予測不可能なCaribouのアルバム"という本作は、トレードマークであるドリーミーな暖かさとテクニカラーは保持されつつ、曲がりくねるような予想外の変化が「突然」ちりばめられており、彼の音楽制作への情熱と喜びは相変わらず新鮮なままであることが窺える傑作の誕生。奇抜な展開をみせながらもアルバム全体を通じてサウンドの心地よさを失わせないセンスはさすがだ。
発売・販売元 提供資料(2024/08/28)
ダフニ名義でのリリースを挿み、4年半ぶりとなったダン・スナイスの本隊プロジェクトによる6作目。性急なビートのオープニング・トラック"Broke My Heart"でテンションをいきなりピークまで上げると、盟友フォー・テットがアレンジに参加した表題曲、バンド・サウンドでの再現に期待が膨らむ"Come Find Me"、ドリーミーなエレクトロ・ポップ"Over Now"、MVも必見なエンディング曲"Got To Change"に至るまで百花繚乱、息をもつかせぬダンス・トラックの応酬。いずれの楽曲にも彼特有の煌めきが散りばめられ、ウォーミーなサウンドで埋め尽くされている点が素晴らしい。
bounce (C)野村有正
タワーレコード(vol.491(2024年10月25日発行号)掲載)