不条理を生き、自由奔放にリアルを体現
ポストジャンル時代の爆発的衝動が詰まった、デビュー作にしてタイムレスな傑作
メンバー全員がケンブリッジ周辺の出身で、現在はロンドンを拠点に活動するブラック・カントリー・ニュー・ロード。アイザック・ウッド(vo,g)、ルイス・エヴァンス(sax)、メイ・カーショウ(key)、チャーリー・ウェイン(ds)、ルーク・マーク(g)、タイラー・ハイド(b)、ジョージア・エラリー(vln)の7人から成る。デビュー前にイギリスで行ったライブはすべて完売、リリースした2曲のシングルはプレミア化、〈プリマヴェーラ〉や〈グラストンベリー〉といった海外の大型フェスからのオファーも受け、更にはソニック・ユースのキム・ゴードン、レディオヘッドのエド・オブライエンという大物2人とフランスのテレビ番組で共演するなど、最大限の注目を集めた彼らが放つファースト・アルバム『For the first time』。ロック、ジャズ、フォーク、オルタナティブ・ロック、ポスト・ロック、ポスト・パンク、ポスト・ハードコア…全ての枠を飛び越え、ポスト・ジャンルの時代を映すその卓越した独創性と野心溢れるミュージシャンシップにおいて、ここ数年の英国のロック・シーンが生んだ最高の果実のひとつといっても過言ではないだろう。
発売・販売元 提供資料(2025/01/31)
前身バンドの不幸な解散後に集まった面々――アンダーワールドの近作でも演奏したカール・ハイドの愛娘タイラーや、ジョックストラップのジョージア・エラリー、グッド・ウィズ・ペアレンツのルイス・エヴァンスも含むロンドンの男女7人組がニンジャ・チューンから満を持してアルバム・デビューだ。マイブラやソーリーらを手掛けたエンジニアのアンディ・サヴァースを迎えて全編をライヴ録音し、シングルではダン・キャリー制作だった"Athens, France"もアルバムの一部として再構築。サックスの痙攣や鋭角的なヴァイオリンを伴ってフリーキーな反復の美学を突き付ける"Science Fair"や"Sunglasses"など、自由に始まって無造作に終わる衝動的な長尺の音塊がポスト・パンクの伝統性を新鮮に伝える快作!
bounce (C)香椎恵
タワーレコード(vol.446(2021年1月25日発行号)掲載)