セックス・ピストルズのヴォーカリストであり、パンク・ロック・ムーヴメントを代表するカリスマ、ジョニー・ロットンは、1978年に本名のジョン・ライドンとしてパブリック・イメージ・リミテッド(PiL)を結成。崩壊したパンク・ロックを再解釈し新たに築きあげたポスト・パンク・ムーヴメントのパイオニアとなった。同年12月に『パブリック・イメージ(原題:Public Image (First Issue))』をリリース。その後、UK盤初版のみ12インチの金属製フィルム缶に収められリリースされた『メタル・ボックス(セカンド・エディション)(原題:Metal Box)』や、ライドンが当時ハマっていたダブにトライバルなリズムを組み合わせた怪作『フラワーズ・オブ・ロマンス(原題:The Flowers Of Romance)』などを発表。現在もメンバーを変えながら活動し、2018年には5年ぶりの来日を果たした。そんなPiLのライヴ・アーカイヴが登場!
ジンジャー・ベイカー、トニー・ウィリアムス、スティーヴ・ヴァイ、坂本龍一などといった超一流のアーティストを迎えて1986年にヴァージン・レコードよりリリースされた『アルバム(原題:Album)』のプロモーションのために、5月から10月にかけて欧米を回るツアーを行う。その一環として同年5月14日にスコットランドのグラスゴーで行われたライヴの模様はラジオ番組用に収録・放送される。本作はその放送時に使用された音源によるライヴ・アルバムである。
ツアーには豪華な演奏陣が帯同できなかった代わりに、ギターに元マガジン、スージー・アンド・ザ・バンシーズのジョン・マッギオーク、ギター&キーボードに元ダムドのルー・エドモンズを配した布陣で臨む。1曲目からレッド・ツェッペリンの「カシミール」をバックにライドンが観客を挑発しながら登場するなど相変わらずのひねくれっぷりを見せながら、『アルバム』の曲はもちろんセックス・ピストルズからも演奏するなど、セット・リストにサービス精神を打ち出している。キース・レヴィンやジャー・ウォブルの脱退や金銭的な困窮など、問題が山積している状況にもかかわらずバンドとしての一体感が増していた時期を捉えた貴重なアーカイヴだ!
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
ジョン・ライドン (vo)
ジョン・マッギオーク (g)
ルー・エドモンズ (g, kbds)
アラン・ディアス (b)
ブルース・スミス (ds)
発売・販売元 提供資料(2025/05/23)