1976年に結成され、その短い活動期間のなかで'80年代末以降のオルタナティヴ・ロックに多大な影響を与えたバンド、ジョイ・ディヴィジョン。1979年に、英ファクトリーからマーティン・ハネットのプロデュースとピーター・サヴィルのアートワークによる傑作『アンノウン・プレジャーズ(原題:Unknown Pleasures)』でデビュー。パンク・ロック衰退後に発生した新たなムーヴメント、ポスト・パンクのパイオニアとなった。翌1980年3月に『クローサー(原題:Closer)』のレコーディングを開始しそのまま影響力を増していくかに見えたが、同年5月に起こったヴォーカル、イアン・カーティスの死により解散を余儀なくされ、残されたメンバーはバンド名をニュー・オーダーと変更することとなる。そんなジョイ・ディヴィジョンの貴重なライヴ・アーカイヴが登場!
1979年リリース『アンノウン・プレジャーズ』の海外プロモーションのために、バンドはレーベルの欧州支社、ファクトリー・ベネルクスが位置するベルギーを含む初の欧州ツアーを行う。その一環として1979年12月18日にパリで行われたライヴの模様はラジオ番組用に収録・放送される。本作はその放送時に使用された音源を用いたライヴ・アルバムである。
本人たちの意に反し神秘的なサウンドにミックスされたスタジオ盤の鬱憤を晴らすかのような、荒削りなリズム・セクションが印象的。ジャン=ジャック・バーネルに影響を受けたというピーター・フックが振り回す豪快なリッケンバッカー・サウンドと、人力ドラムマシンの如くスティーヴン・モリスが刻むハイハットに圧倒される。ステージを支配するイアン・カーティスによる内省的な絶叫のような歌唱に、バーナード・サムナーの控え目でありつつ効果的なギター・ワークが絡みあう。 『アンノウン・プレジャーズ』からはもちろん、シングルより「ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート」や「トランスミッション」を収録。発売前の次作『クローサー』からも数曲がチョイスされている。数少ない彼らの姿を捉えた貴重なアーカイヴだ。
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
イアン・カーティス (vo)
バーナード・サムナー (g, kbds)
ピーター・フック (b)
スティーヴン・モリス (ds)
発売・販売元 提供資料(2025/05/23)