Live In Washington, D.C. 1986＜初回限定盤＞

2016年度のノーベル文学賞をミュージシャンとして初めて受賞したボブ・ディラン。授賞決定の背景には、ボブ・ディランが現代の音楽に与えた影響の大きさが音楽性のみならず文学的な歌詞をも高く評価されたことによる。このアメリカン・ミュージック・シーンを代表するシンガー・ソングライターの1980年代の貴重なライヴ・アーカイヴが登場!

経営難に苦しむアメリカの農場や農家に対する支援基金を集める目的として開催されたミュージック・フェスティヴァル〈ファーム・エイド〉が1985年9月にシカゴに於いて開催された。ここに出演したボブ・ディランはトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズにバック・バンドとしてのサポートを依頼。この共演で意気投合したボブ・ディランとトム・ペティは一緒にコンサートを開催することを計画し、翌1986年2月5日のニュージーランドのウェリントンでのコンサートを皮切りに〈True Confessions〉と題したワールド・ツアーをスタートさせる。このツアーの中で7月31日のワシントン州タコマでのコンサートは(米)PBSの番組として収録・放送される。ボブ・ディランは1974年にザ・バンドを従えて大規模なツアーを行い成功裡に終えているが、そのツアーは北米に限定されていたのに対し、トム・ペティとはオセアニア～北米～ヨーロッパと93ヶ所を回るワールド・ツアーとなり、これまでのボブ・ディランのツアーの中では最も大規模であり、大成功を収めることとなった。

このアルバムには当日のセット・リスト順に演奏された楽曲が完全収録されており、このコンサートの全貌が把握できるものとなっている。当時、アメリカでは幾つものヒットを放って勢いに乗っていたトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズをバックに従えてのパフォーマンスはボブ・ディランの新しい魅力を引き出している。それだけに彼がこれまでの活動してきた中での貴重な演奏を堪能できるライヴ・アルバムの登場はファンにとって感涙ものであろう。

輸入盤国内仕様＜日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付＞

ボブ・ディラン (g, vo, hmc)
トム・ペティ (g, vo)
マイク・キャンベル (g)
ベンモント・テンチ (kbds)
ハウィー・エプスタイン (b)
スタン・リンチ (ds)