より美しく、より過激に、紛れもないプリンスがここにある…。圧倒的なカリスマ性とジャンルを飛び越えた独自の音楽性でシーンに多大なる影響を与え続ける永遠の貴公子、プリンス。彼がプリンス&ザ・レヴォリューション名義で1985年に発表した大傑作アルバム『AROUND THE WORLD IN A DAY』の発売40周年記念作品、堂々完成! こちらはオリジナル・アルバムの最新リマスター音源に加え、リミックスやエクステンデッド・ヴァージョンなどを収録したボーナス・ディスクを同梱した2枚組CDデラックス・エディション!
「多分僕がやってきた中で一番スマートだったことは、『PURPLE RAIN』を作り上げた直後に『AROUND THE WORLD IN A DAY』をレコーディングしたことだろうね」 ─ プリンス、1985年9月
歴史上最も重要で、強い影響力を持つアーティスト、プリンス。彼が発表してきた累計アルバム・セールスは全世界で1億枚を超え、2004年にRock And Roll Hall of Fameに選ばれ、1985年にはアカデミー賞を受賞、また累計7つのグラミー賞や2006年のゴールデン・グローブ賞を始め、数えきれないほどの音楽賞を受賞しているPrinceは、Rolling Stone誌が発表した「最も偉大なるアーティスト100選」の27番目にも選ばれる等、まさに唯一無二の存在感を放つ史上最大のアイコン/至宝のアーティストなのだ。
1982年発表の『1999』、1984年発表の『PURPLE RAIN』の世界的大ヒットによってさらなる高みへと登っていった彼が、その地位に満足することなく放った、その圧巻の天才ぶりを遺憾なく発揮した1985発表の大傑作『AROUND THE WORLD IN A DAY』が、発売40周年を記念して新たなリマスター音源となって再び世界に届けられることとなった!
今回リリースされるのは、オリジナル・アルバムの最新リマスター音源を収録したCDとブルー・マーブルを採用したカラー・アナログ盤、そしてオリジナル・アルバムの最新リマスター音源に加え、先日公開された21分以上に及ぶ「アメリカ」の12インチ・ヴァージョンをはじめ、様々なリミックスやエクステンデッド・ミックスを収録した2CDデラックス・エディションと3枚組アナログ盤デラックス・エディションの4形態だ。今回のリリースに際し、オリジナル・アルバムにリマスターを施したのは、名手バーニー・グランドマンだ。また、同時にプリンスの弟子でもあるグラミー賞受賞歴を誇るエンジニア、クリス・ジェームスによって、オリジナルのマルチ・トラック・マスターから細心の注意を払いながらリミックスされたドルビーアトモス音源も、今作と同タイミングでデジタル配信されることも決定している。
デラックス・エディションとなる2枚組CDと3枚組アナログ盤には、今作の情報解禁タイミングで公開された「Paisley Park」のリミックスをはじめ、「Girl」や「Hello (Fresh Dance Mix)」のエクステンデッド・ヴァージョンや、先日デジタル配信された「America」の約22分にも及ぶ12インチ・ヴァージョン音源といった、数々のリミックスや別ヴァージョン音源がボーナス・ディスクに追加収録されている。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2025/09/12)
プリンス&ザ・レヴォリューション名義で1985年4月22日にリリースされたこの『AROUND THE WORLD IN A DAY』は、時代を定義づける名作となった『PURPLE RAIN』に伴うツアーの幕が閉じられてからわずか15日後にリリースされた作品だ。現代ではよく行われるアルバムのサプライズ・リリースだが、当時このようなリリースは考えられないことであり、それを実現できたのは、当時はプリンスだけだったのだ。
1984年の『PURPLE RAIN』は、ポップスのスターダムというものの常識を覆してしまうほどの作品だった。当時のレーベルは、そのアルバムに伴うツアーを延長し、さらなる利益を上げようと躍起になっていたのだが、プリンスはそのプランには背を向け、その代わりにツアーが終了した直後にアルバム・リリースをする。それがこの『AROUND THE WORLD IN A DAY』だ。サイケデリックであり、内向きな雰囲気を持つこのアルバムは、レーベルにとって不意打ちとなったのだが、プリンスの狙いは、彼が生み出す楽曲を、途切れることのない一つの物語として世界に体験してもらうことだったという。リード・シングルもプロモーション期間も、大々的な広告展開も、彼には不要だったのだ。
今作からのヒット曲「Raspberry Beret」がUSのラジオで流れ始めたのは、実際アルバムがリリースされてから1ヵ月後だった。80年代に活動するアーティストにとってこの期間は永遠にも感じられるような長さだったのだが、その後の今作への反応やセールス、チャートの動き、全てでプリンスの意図、そして正当性が証明されることとなった。ツアーもなく、ビデオもなく、最新のプロモーション用の写真さえもない状態でリリースされた今作は全米アルバム・チャートの首位を獲得、シングル・チャートTop 10にランクインするシングルを複数生み出し、200万枚以上の売り上げを記録したのだ。プリンスは業界のルールに逆らっただけでなく、そんなルールなど必要ないことを証明したのだ。
今作からは最終的に4枚のシングルがリリースされた。アルバム発売後に公開された、ジャケットに描かれた雲や空をモチーフにしたスーツを着たプリンスをフィーチャーした、壮大な万華鏡のようなビデオも話題となった「Raspberry Beret」や海外のみでシングル・カットされた「Paisley Park」、「Pop Life」、「America」の4曲だ。今作に収録されている楽曲の大部分は1984年末までに完成しており、当時行っていたPurple Rain Tourではいくつかの楽曲が先行で披露されていた。「Raspberry Beret」は1982年に作られた楽曲で、1984年9月に再レコーディングされた作品だ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2025/09/12)
Purple Rain made Prince sound like he could do anything, but it still didn't prepare even his most fervent fans for the insular psychedelia of Around the World in a Day. Prince had made his interior world sound fascinating and utopian on Purple Rain, but Around the World in a Day is filled with cryptic religious imagery, bizarre mysticism, and confounding metaphors which were drenched in heavily processed guitars, shimmering keyboards, grandiose strings, and layers of vocals. As an album, it's a bit impenetrable, requiring great demands of the listener, but individual songs do shine through -- "Raspberry Beret" is a brilliant piece of neo-psychedelia with an indelible chorus, "Pop Life" is a snide swipe at stardom that emphasizes Prince's outsider status, "Condition of the Heart" is a fine ballad, "America" is a good funk jam, "Paisley Park" is heavy and slightly frightening guitar psychedelia, while the title track is a sunny, kaleidoscopic pastiche of Magical Mystery Tour. ~ Stephen Thomas Erlewine
Rovi