1990年にマンチェスター北西部に位置する街、ウィガンで結成されたザ・ヴァーヴ。ヴァージン・レコードの子会社レーベル、ハットから1992年にシングル「All In The Mind」でデビュー、翌年には骨太なベースとサイケデリックなテイストでマッドチェスターの影響下にあるファースト・アルバム『ア・ストーム・イン・ヘヴン(原題:A Storm In Heaven)』を発表した。次作『ノーザン・ソウル(原題:A Northern Soul)』発表後、フロントマン兼ヴォーカルのリチャード・アシュクロフト脱退による短期間の解散を挟み発表した傑作『アーバン・ヒムス(原題:Urban Hymns)』は初の全英1位を獲得。全世界で1,000万枚以上、日本でも10万枚を売り上げた。再解散後アシュクロフトはソロ活動を開始し、2025年のオアシス再結成ツアーUK編ではセカンド・オープニング・アクトを務めた。そんなヴァーヴのライヴ・アルバムが登場!
前二作の過小評価やその他トラブルでバンドは疲弊。アシュクロフトの旧友ノエル・ギャラガーが「キャスト・ノー・シャドウ」で彼を励ますほどのどん底にいた。その中で出来上がった1997年作『アーバン・ヒムス』は大ヒットし、シングル「ビター・スウィート・シンフォニー」はヴィデオがMTVでヘヴィーローテーションされ新時代のアンセムとなった。アルバム・プロモーションの一環として、同年8月のシェフィールド公演を皮切りに欧米ツアーを行う。その中で、翌年6月1日にオランダで行われたロック・フェスティバルでの模様は地元放送局VPROのラジオ番組用に収録・放送される。本作はその放送時に使用された音源を用いたライヴ・アルバムであり、セット・リストを完全収録している。
浮遊感溢れる重厚でダンサブルなグルーヴに載せる鬼気迫る歌唱とMCで、オーディエンスを圧倒している。以前からフロントマンと不仲であったギターのニック・マッケイブはこの翌年に脱退。亀裂が入ったバンドは再び解散に追い込まれ、2008年の4作目の発表まで11年を費やすこととなった。彼らの一瞬の煌めきを堪能できる貴重なアーカイヴの登場だ。
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
リチャード・アシュクロフト (g, vo)
ニック・マッケイブ (g)
サイモン・ジョーンズ (b)
サイモン・トング (g, kbds)
ピーター・ソールズベリー (ds)
発売・販売元 提供資料(2025/09/24)