2026年に来日公演を予定しているシューゲイザーの筆頭、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのライヴ・アルバムが登場!
1983年ダブリンで結成。ギタリストのケヴィン・シールズほか現行メンバーが揃った1988年にクリエイションから発表したシングル「ユー・メイド・ミー・リアライズ」とアルバム『イズント・エニシング(原題:Isn't Anything)』は、ジーザス&メリー・チェインの影響を感じさせるギターの轟音とメロディーの組み合わせと、ハスカー・ドゥに代表されるUSオルタナ・リスペクトなテイストが話題となり一躍脚光を浴びる。そして、録音時には18人ものエンジニアを動員してスタジオを占拠、2年半にわたり25万ポンドを費やした挙句レーベルを破産寸前に追い込んだという伝説を持つ『ラヴレス(原題:Loveless)』をリリース。幾重にも積み重ねた轟音と甘いメロディーの組み合わせや、ノイズやフィードバックを利用したシールズのギター・プレイがシーンに新たな局面を誕生させる。床置きのエフェクターを凝視する姿はシューゲイザーという一種の音楽ジャンルとなり、現在に至るまで絶大な影響力を持つ、カテゴリーを超えたカルチャーを生み出した。アイランドに移るも作品を発表できず、長年にわたる沈黙の後2013年に突如『m b v』を発表し世間を驚かせた。
バンドが『イズント・エニシング』発売後に欧州をサーキットする中で、1989年3月21日にフランス、リヨンのライヴハウスで行われたギグの模様は地元RFIのラジオ番組用に収録・放送される。本作はその放送時に使用された音源を用いたライヴ・アルバムである。ギターとシンバルの轟音でかき消された歌唱はほとんど鼓膜に届かないにも関わらず、観客を熱狂の渦に巻き込んでいる。ライヴでおなじみの「ユー・メイド・ミー・リアライズ」ノイズターンも披露。『ラヴレス』期とは異なり、コルム・オコーサクのパンキッシュで前のめりなドラミングがフィーチュアされているが、その中でも「ソフト・アズ・スノウ(バット・ウォーム・インサイド)」や「スロウ」など時折次作の影が垣間見えるのが興味深い。
ライヴ・アルバムは公式からリリースされていないだけに、ファン待望の1枚だ!
輸入盤国内仕様<日本語帯、英文ライナー・ノーツ対訳付>
ケヴィン・シールズ (g, vo)
ビリンダ・ブッチャー (g, vo)
デビー・グッギ (b)
コルム・オコーサク (ds)
発売・販売元 提供資料(2025/09/24)