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特集

The Changing Same――(2)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年09月22日 17:59

ソース: bounce 325号 (2010年9月25日発行)

ディスクガイド/池谷昌之、出嶌孝次、林 剛

 

ZO! 『Sunstorm』 Foreign Exchange/Hardboiled(2010)

スラム・ヴィレッジやリトル・ブラザー周辺との縁で知られるモーターシティーの才人が放ったチョコレート色の大傑作。ヤーザラーやエリック・ロバーソン、サイ・スミス、ダリエン・ブロッキントンといった要人を適所に配し、かつてネオ・フィリー勢が総体でアピールしたのと同じような熱さを纏わせている。*出嶌

DONN T 『Kaleidoscopic』 MoreAboutMusic(2010)

クエストラヴの妹によるUK発のデビュー作。DJシンバッドの全面プロデュースだけにロンドン的なクラブ感覚でまとめ上げられているが、スモーキーな歌声はエンダンビ似で、ネオ・ソウル感も漂う。ハウシーなダンサーや尖がりビートの曲に易々と適応する万能性は、ある意味、兄貴譲りと言えそう。まさに万華鏡のように変幻自在。*林

CALVIN RICHARDSON 『America's Most Wanted』 NuMo/Shanachie/ヴィヴィド(2010)

キキ・ワイアットを復活させるなどアーバン的にも良い立ち回りの目立っているシャナキーだが、移籍後3枚目を数えるこのカルヴィンも絶好調だ。別掲のボビー・ウォマック曲集に続く本作でも、よそ見も迷いもないソウルフルな音楽性を追求しているのが頼もしい。軽快なステッパーズも鈍色のスロウも、もう無敵! *出嶌

ERYKAH BADU 『New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh』 Universal Motown(2010)

同じエリカ様のケツでも、“Window Seat”のPVで彼女が見せたブーティーな巨尻は最高だった……。J・ディラやカリーム・リギンス、ジョージア・アン・マルドロウらを丸呑みする宇宙の深さはビラルばりだが、本作でも“Agitation”をシャフィークが手掛けているような人脈の繋がりが見られる。*出嶌

MONICA 『Still Standing』 J(2010)

数々のドラマを剥き出しにするでもなく、ひたすら歌を磨いてきた15年選手が、三十路を前にして、ずっと高い壁であり続けた処女作をついに超えた最高傑作。ホイットニー級の名唱を軽く聴かせる“Everything To Me”を筆頭に、恐るべきコクとまろやかさを帯びた圧倒的なスロウが次々に押し寄せてくる。ミッシー・エリオットらのサポートも的確だ。*出嶌

JOE 『Live From Japan』 Kedar(2010)

キャリア初のライヴ盤は、親日家のジョーらしく昨年の来日公演を収録。ホーン隊を含めたバンドを従え、往年のヒットから最新曲までをテンダーに歌い上げるジョーに観客もウットリ……な様子が直に伝わってくる。ギター一本で歌うアコースティック・メドレーも聴きどころだ。DVD版にはアンコールで歌ったメイズ曲も収録。*林

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