こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

ディスクガイド――(2)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2011年03月09日 17:59

更新: 2011年03月09日 18:37

ソース: bounce 329号 (2011年2月25日発行)

ディスクガイド/入江亮平、小泉いな子、佐藤大作、土田真弓、村尾泰郎、山西絵美

 

AZZXSSS  『Deepsketch』 HYDRA(2010)

AZZURROとビート・ファーマシーのShigeru Tanabuによって結成されたダブステップ・ユニットの処女作。都市生活者の鬱屈を色鮮やかなネオン(=ウワ音)に滲ませ、覚醒作用をもたらすようなビートが加速していく。 この東京ナイト・クルージング最深型の行く先は、間違いなく世界と繋がっているだろう。*入江

ONEOHTRIX POINT NEVER 『Returnal』 Editions Mego(2010)

別名義のゲームスとしてチルウェイヴ更新の動きも見せるノイズ/アンビエント作家、ダニエル・ロパーティンのメイン・プロジェクト=OPNによる4作目。BOREDOMSをファストコア化したような冒頭曲で一気に躁状態に追い詰め、残りの7曲30分強でどっぷりとアンビエント・トリップへ旋回してゆく……。*入江

SALEM 『King Night』 Iamsound(2010)

ウィッチ・ハウスの代表格と言われている奇妙で秘密めいた雰囲気が魅力のこちらの3人組、どこかデス・メタル・バンドに通じると思うのは私だけ? シンセ主体のデジタル・シューゲイザーにヒップホップ的なビートを落とし込んだ本作は、雑食リスナーであれば絶対に興奮できるはず! *小泉

シグナレス 『NO SIGNAL』 felicity(2011)

チルな波は関西の地下にも。80年代のUKニューウェイヴやマッドチェスターを通過したダンス・トラックと懐かしめのシンセ・サウンド+日本語フォークな本作。色とりどりの楽曲が並ぶが、ゆらりと広がる夢心地なリヴァーブと場面転換のように挿入されるノイズによって、全体の雰囲気はまさに本特集的な質感に。*土田

CARIBOU 『Swim』 City Slang/Co-op(2010)

サイケデリックなエレクトロニカから、ダンス・ミュージック路線へと大胆にシフトした最新作。メランコリックなメロディーは相変わらずだが、そこにハウスやダブステップを消化した強力なビートがミックスされて、極彩色のグルーヴがアルバムに躍動感を与えている。ディープにしてスウィートな新境地。*村尾

CRYSTAL CASTLES 『Crystal Castles』 Fiction/Polydor(2010)

ロマンティックなポップセンスでチープなビートの上を駆け抜けるカナダの男女デュオが、自由奔放な持ち味そのままに芸の幅を広げた2作目。本領発揮のニューウェイヴ・ディスコ系はもちろんのこと、ノイズ混じりに枠外へとハミ出しながら辿り着いたダークでゴシックなウィッチ・ハウス路線が新鮮。*大作

SEAHAWKS 『Ocean Trippin』 Captains Log(2011)

主宰レーベルのローから別掲のOPN作品もリリースしている鬼才、ジョン・タイ率いるバレアリック・ユニット。ベッドルームから離れて海岸にて全裸でマニュエル・ゴッチング『E2-E4』を浴びているような、この強烈なトリップ感は底なしの快楽沼。アナログ同様あまり量が出回らないみたいですのでお早めに! *入江

GOLD PANDA 『Lucky Shiner』 Wichita(2010)

真っ当な90年代IDM継承者なのに、結果としてポスト・ダブステップのひとつの潮流を担うことになってしまった彼の処女作。変調した声ネタで執拗に〈あなた〉と連呼する名曲“You”はブリアルやジェイムズ・ブレイクの名を引き合いに出されながら、グローファイを追いかけるインディー・ロック好きからも支持を得た。*入江

インタビュー