THE BOOGIE SET YOUR PANTS ON FIRE――みんながこぞってヤリたがるエアロ・ナンバーの好リサイクル例を紹介するぜ!
1. EMINEM 『The Eminem Show』 Aftermath/Interscope(2002)
アクセル・ローズをパロったこともあり、ハード・ロック好き!?と噂されるエムは、“Sing For The Moment”で“Dream On”をモロ使い。本作の侘しげなムードともマッチした、ナイスなネタ選びです。
2. NEW FOUND GLORY 『From The Screen To Your Stereo』 Drive-Thru(2000)
初作から間を置かずに発表した映画主題歌のカヴァーEPで、“I Don't Want To Miss A Thing”を披露。がむしゃら系の歌(キーは下げてます)と疾走感だけでやりきった演奏がエモいっすね。
3. JUELZ SANTANA 『What The Game's Been Missing!』 Diplomat/Def Jam(2005)
こちらも〈アルマゲドン〉ネタ。〈Just To Hear〜〉という歌い出しを、本作収録の“Daddy”でひたすらループ。メイク・マネー精神は片隅に置き、パパとしての優しい表情を覗かせます。
4. MACY GRAY 『The Very Best Of Macy Gray』 Epic
シュガベイブス+ガールズ・アラウドやジャスティン・ビーバーなど溌剌系のカヴァーが目立つ“Walk This Way”ですが、メイシー姐さんははしゃぐことなく、淡々と超ハスキー声を乗せています。クール!
5. THE STRING CHEESE INCIDENT 『A String Cheese Incident』 SCI Fidelity(1997)
曲構成をカッチリ決めるエアロとは結び付きにくいタイプのバンドながら、ハード・ロック〜ブルーグラス〜ファンクと展開していくSCI版“Walk This Way”には本家のファンも唸るはず。その後ライヴの定番になったことも納得のカッコ良さです。
6. GUNS N' ROSES 『G N' R Lies』 Geffen(1988)
エアロ先輩を低迷期から救うべく(?)、結成時からレパートリーに入れていたという“Mama Kin”のライヴ・テイクを本EPに収録。原曲に倣って簡素なロックンロールにまとめている点からも、愛情の深さが窺えますね。
7. 湯川潮音 『Sweet Children O'Mine』 EMI Music Japan(2009)
USチャート初登場3位を記録した珠玉の熱血バラード“Angel”を、スティーヴンとは真逆な透明感のある声(まさに天使のよう!)で披露。フォーク・タッチのアレンジも耳に心地良いです。
8. TRAIN 『My Private Nation』 Columbia(2003)
レッド・ツェッペリンのカヴァー・バンドとして活動を開始したトレインは、エアロのなかでも特にツェッペリン濃度の濃い“Dream On”をチョイス。シタールを交えて原曲よりもツェップに寄せているのが微笑ましい。
9. CHRIS BOTTI 『Chris Botti In Boston』 Decca(2009)
オーケストラを従えたお上品なライヴ・セットに、スティーヴン本人が登場して“Cryin'”を熱唱です。完全にステージを喰いやがって……と思った矢先に、唸るようなクリスのペットが絡んできてゾクゾク。で、スティーヴンも負けじとハープをかまし、最後はハチャメチャに!
10. B'z 『IN THE LIFE』 VERMILLION(1991)
エアロ“What It Takes”へのオマージュ曲“憂いのGYPSY”を収録。イントロからAメロまではそっくりですが、サビに東洋的な憂いのメロディーを持ってきて、しっかりオリジナリティーを出してくるあたりがお見事!