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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2012年11月28日 20:20

更新: 2012年11月28日 20:20

ソース: bounce 350号(2012年11月25日発行)

文/升本 徹

 

IT WAS ALL A...――フィリーの巨砲ミーク・ミルと、最強集団メメメメイバック・ミュージックの現在!!

 

めめめめいばっく・みゅーじっく! リック・ロス率いる現行ヒップホップ・シーンでもっともイケてるクルー/レーベルのひとつ、メイバック・ミュージック・グループ(MMG)は2012年も鬼アツだった。

まずはボスであるロスがミックステープ『Rich Forever』を挿み、延び延びとなっていた新作『God Forgives, I Don't』をついにリリース。ドクター・ドレーとジェイ・Zをフィーチャーした“3 Kings”で大きな話題を生んだ。

一方、MMGとしてはワーレイやミーク・ミル、スターリーらストリートのホットなラッパーたち、シンガーのティードラ・モーゼスが加入した昨年に続き、今年もアンダーグラウンドなシーンに注目が集まっているシカゴの新鋭ラッパー、ロッキー・フレッシュとサイン。また人気シンガーのオマリオン(a.k.a.メイバック・O!)も電撃加入し、クルーとしての体制をより強固なものとすると、それ以外にもフレンチ・モンタナのデビューをディディ率いるバッド・ボーイとのタッグでサポートしたり、ドム・ケネディやブラック・コベイン、エミリオ・ロハス、さらにはあのゲームの加入も噂されたりと、一年を通じてシーンに賑やかな話題を提供し続けた。

そんななか、今年もっとも大きな飛躍を遂げたのが、昨年発表したクルーのコンピ『Self Made Vol.1』から生まれたストリート・アンセム“Tupac Back”や“Ima Boss”などでもメインでマイクを握り、正式なデビューが待たれていた前述のミーク・ミルだ。まず発表されたミックステープ『Dreamchasers 2』は、アップロードされるやネット界隈での話題をかっさらって、ドレイクとジェレマイをフィーチャーした“Amen”がヒット。続いてリリースされた、同曲も含む待望の公式ファースト・アルバム『Dreams And Nightmares』には、リック・ロス、ナズ、ジョン・レジェンドを招いた“Maybach Curtains”やメアリーJ・ブライジとの“Who You're Around”のような、攻撃的なミーク・ミルのキャラクターにフィットした、MMGらしいスケール感のあるドラマティックな楽曲が連なり、アルバムは全米チャートで堂々の2位を獲得。先行で発表されたカーコ・バンズとのコラボ・ナンバー“Young & Gettin It”も数々のジャック曲を生むストリート・ヒットとなった。一方でミーク・ミルは同作のリリースに合わせ、新たに自身のレーベル=ドリームチェイサーズを設立。“Amen”などのヒットを共に生んできた人気プロデューサー、ジャリル・ビーツらと契約している。

さて、今後のMMGはと言えば、トリプル・Cズの一員としてデビュー済みで、ソロとしても“Rollin”のようなクラシックを放っている豪傑MC、ガンプレイの動向にまずは注目しておきたい。デフ・ジャムとのソロ契約がアナウンスされながら、50セントのクルーとの乱闘騒ぎや武装強盗関与による逮捕劇など、本業以外でも何かと話題となっているが、2013年こそはこの男がやってくれるに違いない。そして今年発表されたミックステープ『Savage Journey To The American Dream』(スバラシイ!)で一気に株を上げた、MMGらしからぬ独特の存在感を放ったオハイオのラッパー、スターリーの正式なデビューにも期待したいところだ。

 

▼MMGの関連作品を一部紹介。

左から、2011年のコンピ『Maybach Music Group Presents: Self Made Vol.2』、ワーレイの2011年作『Ambition』(共にMaybach Music/Warner Bros.)、オマリオンの2010年作『Ollusion』(T.U.G.)、トリプルC'sの2009年作『Custom Cars & Cycles』(Maybach Music/Def Jam)、スターリーの2011年作『Lincoln Way Nights』(MB)

 

 

▼『Dreams & Nightmares』に参加したアーティストの作品を一部紹介。

左から、トレイ・ソングズの2012年作『Chapter V』(Songbook/Atlantic)、ビッグ・ショーンの2011年作『Finally Famous』(G.O. O.D./Def Jam)

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