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特集

bounceが選ぶ2012年の50枚――No.1~5

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2012年12月26日 18:01

更新: 2012年12月26日 18:01

ソース: bounce 351号(2012年12月25日発行号)

ディスクガイド/加藤直子、土田真弓、出嶌孝次



No.1――FUN.





FUN. 『Some Nights』 Fueled by Ramen

UKのワン・ダイレクションをはじめ、カナダのカーリー・レイ・ジェプセンやジャスティン・ビーバー、もちろんテイラー・スウィフトやアウル・シティ、マルーン5、ケイティ・ペリー、アウタサイト、場合によってはニッキー・ミナージュ、あるいは復権してきたピンク、うっかりすればビーチ・ボーイズがファンファンファン歌ってたりするのも関係ありそうななさそうな、そのあたりの青春の輝きを詰め込んだようなポップ・ナンバーが、アメリカ~ンなメインストリ~ムの気分としていろんな意味でもっともビッグに映った2012年。その象徴となるのは、やはりアンセミックな“We Are Young”だったのではないでしょうか……ということでファン。

ジャネル・モネイをフィーチャーしたその曲一発で持っていかれた部分もあるし、こういうバンドのスマッシュ・ヒットが珍しいだけに愛おしく思えているだけかもしれないけど、なぜこんなに胸を掴まれるのか逆算して考えはじめれば、核となるハーモニーの煌めきを取り巻くモダンな雰囲気作りにはジェフ・バスカーやエミール・ヘイニーのような職人たちがキッチリ腕を見せていたりもして、その意味ではカニエやラナの暗いファンタジーと背中合わせのようでもあったりするところがまさに青春! *出嶌



No.2――KENDRICK LAMAR





KENDRICK LAMAR 『Good Kid M.a.a.D City』 Top Dawg/Aftermath/Interscope

ギャング映画ではなく、青春映画にも似たビターな晴れやかさ。インドアな空気を帯びながらも、ハードコアな路上感も漂っていて、愛される場を選ばないカッコ良さもある。どの側面がどのような人にどのように評価されているのはわからないが、実際のクォリティーが最高なのは言わずもがな、風格や佇まいや時代との整合感という点でも満場一致な雰囲気があって、疑いなく2012年を代表するアルバムだろう。結局『Detox』は影すら見えなくなったドクター・ドレーだが、ブラック・ヒッピーの獲得はアフターマス本体の動きにも大きく作用していくはずだ。*出嶌



No.3――ONE DIRECTION





ONE DIRECTION 『Take Me Home』 Syco/Sony UK

カワイイ男の子たちがキャッキャしてるPVを観せられたら、虜になるのも無理はない!? エッジやとっぽさとは無縁の爽快まっしぐらな演出はある意味フレッシュで、欧米の歴代アイドル以上にアイドル的……というかジャニーズ……というか嵐に近い。シーンのトレンドから離れた生音中心のポップソングという点も新鮮に映る。2011年に発表した初作は本国UKのみならずUS及び世界各国を制覇し、2012年には日本へも上陸して(その前から?)熱狂的な支持を得た。この2作目ではさらにその狂騒が加速。リード曲“Live While We're Young”を筆頭に、今回も青春ソングのオンパレードだ! *加藤



No.4――EMELI SANDE



EMELI SANDE 『Our Version Of Events』 Virgin

荘厳さと大衆性を兼ね備えたサウンドに乗せて、ソウルフルかつフェミニンな歌声を圧巻のスケールで響かせた彼女はまさに2012年のUKの顔だったと言えるだろう。トピックを挙げればキリがないが……プロフェッサー・グリーン“Read All About It”やラブリンス“Beneath Your Beautiful”といった客演曲に加え、この初作も全英No.1に送り込んだばかりか、ロンドン五輪の開会式/閉会式における要所でのパフォーマンスなどを受けて、その年にUKで最大のセールスを記録したアルバムに。レオナ・ルイスやアリシア・キーズらへの楽曲提供もあって、ソングライターとしての活躍も印象的だった。*土田





No.5――AKLO





AKLO 『THE PACKAGE』 One Year War/Manhattan/LEXINGTON

待ち望んだ2012年の顔役! それ以前からの振る舞いで巧みに耳目をキャッチしてきた流れの果て、BACH LOGICの後ろ盾を得たことでようやく実を結んだファースト・アルバム。ではあるものの、最初に注目を集めたミックステープや話題を撒いた客演の数々など、それまで数年のアクションすべてが駒をひとつひとつ進めるような計画通りのティーザーだったのかと錯覚させるほどの不敵なアティテュードが何よりカッコ良く映った。同輩のSALU作品でも上々の成果を残したBL御大はもちろん、JIGGのプロデュース仕事も何かと耳に残った一年だったと言える。*出嶌

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