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特集

R&B/SOUL――(2)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年01月09日 18:01

更新: 2013年01月09日 18:01

ソース: bounce 351号(2013年12月25日発行号)

ディスクガイド/池谷昌之、出嶌孝次、林 剛

 

USHER 『Looking 4 Myself』 RCA

EDMを乗りこなした“Scream”でダンス・スターとしてのキレを誇示し、艶かしく歌う“Numb”ではセクシー・ダディーぶりを見せつけ、ディプロ作“Climax”では4つ打ちの先にある音のトレンドセッターたらんとする。高みをめざし続けるアッシャーの王座は揺るぎない。*池谷

 

LIANNE LA HAVAS 『Is Your Love Big Enough?』 Warner UK

英国産シンガー・ソングライターの初作。ライヴ・テイクでは可憐でアコースティックなヴァイブを振り撒くが、重層的な発声とサウンドで幻想感も漂わせた曲では、ジェイムズ・ブレイク以降の一連のムードと同時代性も感じられた。*池谷

 

DWELE 『Greater Than One』 eOne

ネオ・ソウルを究める自作自演シンガーの5作目となる正規アルバムだが、作品のまとまり具合は過去最高だろう。ラヒーム・デヴォーンとの〈マーヴィン・ゲイごっこ〉は今作でも。同郷のシンガーやMCたちとデトロイトのヒップな側面を伝えた楽曲にも胸躍る。*林

 

『Sparkle Soundtrack』 RCA

図らずもホイットニー・ヒューストンの遺作という意味合いも持つことになったサントラ。ゴスペル古典を凛々しく歌い上げる“His Eye On The Sparrow”、R・ケリー作のアップをジョーダン・スパークスとのデュエットで歌う“Celebrate”を聴くにつけ、やはりその急逝が惜しまれる。*池谷

 

TREY SONGZ 『Chapter V』 Songbook/Atlantic

亡き元アトランティック会長の〈オーティス・レディング以来の逸材〉という大仰な賛辞も、いまなら頷けてしまう。旬の制作陣やラッパーを起用しながら実は最高にオーセンティックなR&Bの歌い手でもあることを再確認させた傑作。バラードを聴けばわかる。*林

 

NE-YO 『R.E.D.』 Motown

2年ぶりの5作目。いまやモータウンの重役に就任し、そちらの舵取りも気になるところだが、R&B/ダンス/ポップ・ファンまで全方位的に満足させるという使命感は表題の『R.E.D.』(どんな夢も実現していく)に表れており、それを高次元で実現させた本作はキャリア屈指の充実度を誇る。*池谷

 

JESSE BOYKINS III & MELO-X 『Zulu Guru』 Ninja Tune

来日ライヴやmabanuaとのコラボも話題となったジェシー・ボイキンス3世が、メロー・Xとの共作によりアルバムを完成。凝ったコンセプトを元に、耽美な歌声でスピリチュアルな曼荼羅を描きつつも、真ん中には黒く太いネオ・ソウル/R&Bが通っていた。*池谷

 

ALICIA KEYS 『Girl On Fire』 RCA

結婚・出産後、初めてとなるアルバムで燃えるアリシア……という精神的な状況が強調されがちだが、マックスウェルとのデュエットを含む内容も静かに熱く、前作を踏襲しながらも、前作では減退していたR&Bとしてのエッジも際立っていた。トータル性の高い一枚。*林

 

BOBBY V 『Dusk Till Dawn』 Blu Kolla Dreams/eOne

色気と熱っぽさがこもった歌を盟友ティム&ボブらの美麗トラックに乗せる様をはじめ、ヴァレンティノから〈ヴィー〉になっても変わらぬR&Bイズムを示したボビーの5作目。リル・ウェインなど名立たるラッパー勢の参加も彼への支持を証明するかのよう。*池谷

 

CODY CHESNUTT 『Landing On A Hundred』 Pヴァイン

ロック傾倒期のルーツに貢献したギタリストだが、難解だった前作に比べ、メンフィスのロイヤル・スタジオで録音された今作は単純明快なソウル盤に。60年代のマーヴィン・ゲイの如く朗々と歌い上げるシンプルさが、むしろ現代っぽい。*林

 

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