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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年01月09日 18:01

更新: 2013年01月09日 18:01

ソース: bounce 351号(2013年12月25日発行号)

ディスクガイド/青木正之、池田謙司、池谷昌之、佐藤大作、ヌーディーマン

 

DRS 『I Don't Usually Like MC's But...』 Soul:R

大御所MCによる貫禄たっぷりのソロ・アルバム。MCの作品はその時代の旬なプロデューサーが起用される傾向だが、DRSほどのキャリアになればそれはより顕著で、豪華布陣がバックアップ。2012年のイケてる人を探すなら、本作がその近道になるはずだ。*青木

 

ORIS JAY 『To The Fly』 Texture

UKガラージから始まってグライム〜ダブステップまで、ベース・ミュージックの世界を生き抜いてきたオリジネイターによるファースト・アルバム。新しい才能が次々に登場するシーンだが、モダンさと説得力を合わせ持ったベースラインは貫禄十分で他を圧倒した。*青木

 

TWO FINGERS 『Stunt Rhythms』 Big Dada

プロジェクション・マッピングを駆使したパフォーマンスも話題のアモン・トビンが、ニンジャ・チューンから別名義で3年ぶりにアルバムをリリース。ダブステップ、ドラムンベース、グライムなどのドラムの鳴りをヒップホップの美学で構築したビートはサスガ古参忍者だ。*池谷

 

LV 『Sebenza』 Hyperdub

ダブステップ以降のビートに辺境音楽の応用をハイブリッドした2012年の代表的な一枚。南アフリカ訛りのMC勢による粘っこいフロウがゲットー感を増し、不思議な酩酊を生む。ひとたび注入すれば出口を探してさまざまに進化する可能性を秘めた〈辺境〉というキーワードは新年も有効な気配! *大作

 

FOUR TET 『Pink』 Text/HOSTESS

シングルをコンパイルした企画盤で、2008年のEP『Ringer』を彷彿とさせるミニマルな長尺曲集。〈electraglide 2012〉ではエゴイストに終わらないツボを押さえたグルーヴで、トム・ヨーク信者からダンス・フリークまで一斉に踊らせたのは圧巻だった。*ヌーディー

 

LONE 『Galaxy Garden』 R&S

2012年も充実のリリースが続いたR&Sからの本作は、〈え? URの新作?〉というほどデトロイト志向を進めたもの。が、むろんそのものではなく。4/4ビートに乗せて煌びやかなメロディーを描くシンセで宇宙幻想を抱かせつつ、挿み込まれた水の音などが美しくそれを阻止する不思議な世界。*大作

 

THE GASLAMP KILLER 『Breakthrough』 Brainfeeder

ついにLAの怪人がその姿をあきらかに。盟友たちがこぞって参加し、彼の強烈なサイケ感覚と最新のビート・サウンドが相まった極限のカオス状態が痛快だった。この終わりのない(ような)泥沼セッションのおもしろさは、LAの肥沃なサウンドの土壌を示した。*池田

 

FLYING LOTUS 『Until The Quiet Comes』 Warp

LAビート脈動の狂騒から良い意味で乖離し、すなわち彼がやはり別次元にいることを明白にした一作。確固たる音楽観なしに成立しない強烈な独自性、それを読み解こうとするうちに聴き手は得も言われぬ心地良さに包まれる。次作の予想がつかない――それでこそ彼。*大作

 

SQUAREPUSHER 『Ufabulum』 Warp

EDMに刺激を受けたわけではなかろうが、これまでのキャリアを総括しつつド派手にアップデート。ライヴとセットで完結するコンセプト通り、巨大スクリーンにLEDを敷き詰めた狂気のパフォーマンスは、2012年の衝撃的な出来事として人々の脳裏に焼き付いただろう。*青木

 

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