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特集

RECYCLE――(1)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年01月16日 17:59

更新: 2013年01月16日 17:59

ソース: bounce 351号(2012年12月25日発行号)

ディスクガイド/内本順一、北爪啓之、出嶌孝次、林 剛、村上ひさし、山口コージー

 

2012年の音楽シーンにもイカしたエコロジストがたくさんいましたね! リミックスにせよ、カヴァーにせよ、新たな解釈が加えられて、あの曲やこの曲がこんなにもフレッシュに蘇るなんて!

 

JASMINE KARA 『Blues Ain't Nothing But A Good Woman Gone Bad』 Tri Sound

レトロ・ソウル・ブームが生んだ、小柄でファンキーなスウェーデンの歌姫による処女作。チェスの名曲をカヴァーした本作は、結果的にエタ・ジェイムズとテリー・キャリアーの追悼盤にもなった。*林

 

LIONEL RICHIE 『Tuskegee』 Mercury

カントリーの……というか現代米国ポップスの王者たちと名曲群をセルフ・カヴァーしたら、26年ぶりの全米No.1に! 往時からそっち方面の支持も厚かったリチ男だけに、懐メロとしても機能しつつ、二重の意味で郷愁を誘う一枚だったか。*出嶌

 

LEELA JAMES 『In The Spirit Of Etta James』 Shanachie

エタ・ジェイムズが亡くなる前に企画が持ち上がり、没後に録音へ臨んだというトリビュート盤。ステッパーズ調のインスパイア曲も含め、60年代のエタを2012年に蘇らせたようなリーラのソウル姐御ぶりが凄まじい。*林

 

JOSS STONE 『The Soul Sessions Vol. 2』 Stone'd/S-Curve/Warner UK

レトロ・ソウルの先駆作とも言えた9年前のアルバムの続編が登場したことも、ブームが継続中であることを伝えてくれた。今回は主に70年代の北部ソウルとUKモノをカヴァーし、後進に貫録勝ち。*林

 

MACY GRAY 『Talking Book』 Savoy Jazz

カヴァーづいていたメイシーは、ずっとフェイヴァリットだったスティーヴィー御大の72年作を、40周年の好機に丸ごと再演。その愛と相性の良さは言うまでもないが、こういう例は増えそう。73年、83年、93年の名盤といえば……。*出嶌

 

BATTLES 『Dross Glop』 Warp

最新作のリミキサーをメンバーが選び、〈後は任せたね!〉と投げちゃった、ある意味究極の無責任企画だが、そのコンセプトこそアート!? で、コード9やハドソン・モホークらが参加し、原曲よりもずっとフロア仕様な仕上がりとなりました。*村上

 

ELTON JOHN vs. PNAU 『Good Morning To The Night』 Mercury

エルトン卿の初期作品を、彼から寵愛を受けるプナウが再構築。複数の曲のパーツを繋ぎ合わせて誕生したエレクトロ・チューンのなかを吹き抜けるのは、イビサの潮風。当然ながら、お局様の声も若々しい! *村上

 

WILSON PHILLIPS 『Dedicated』 Columbia

ビーチ・ボーイズとママス&ザ・パパス、つまり親が残した名曲を、美しく清冽なコーラスで蘇らせた一枚。肉親ならではの愛情に溢れた出来映えだったため、次はファミリー合作盤を聴いてみたいな。ブライアンも本隊に復帰したし。*北爪

 

RUMER 『Boys Don't Cry』 Atlantic UK

誰もが知っている有名曲のカヴァー集などあたりまえ。自叙伝的な初作からあまり間を置かずに登場した本作は、レオン・ラッセルら男性シンガーの隠れた名曲ばかりで構成された滋味深い内容だった。味わいある歌声だからこそ成立した良品。*内本

 

KYLIE MINOGUE 『The Abbey Road Sessions』 Parlophone

祝・デビュー25周年!ということで、PWL期の作品もリマスター化されましたが、やはり注目を集めたのは初のセルフ・カヴァー集でしょう。ムーディーな大人ポップで攻めた淑女モードのカイリー様が、眩しかった! *北爪

 

『Just Tell Me That You Want Me: A Tribute To Fleetwood Mac』 Hear Music

2013年に再結成するマックのトリビュート盤には、MGMTやウォッシュト・アウトら多彩なメンツが参加。奇しくも発表直前に死去したボブ・ウェルチへの追悼作になってしまったのが切ない。*北爪

 

『Re-Machined: A Tribute To Deep Purple's Machine Head』 Eagle Rock

ジョン・ロードの追悼作品。難易度高すぎな彼の鍵盤パートを、フレーミング・リップスやメタリカらが完コピしていく様に涙が止まらん! ジョンなくしてパープルの成功はなかったと痛感! *コージー

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