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いまを生きるソウル・レジェンドたちの10枚——Selected by 林 剛

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年01月23日 17:59

更新: 2013年01月23日 17:59

文/林 剛



いまを生きるソウル・レジェンドたちの10枚——Selected by 林 剛



No.1 LENNY WILLIAMS 『Still In The Game』 Music Access

No.2 KARYN WHITE 『Carpe Diem : Seize The Day』 Light Year

No.3 BOBBY WOMACK 『The Bravest Man In The Universe』 XL/Co-op

No.4 LARRY GRAHAM & GRAHAM CENTRAL STATION 『Raise Up』 Moosicus

No.5 EDDIE LEVERT 『I Still Have It』 Eddie Levert

No.6 WILLIE CLAYTON 『I Am Rhythm & Blues』 Endzone

No.7 THE BAR-KAYS 『Grown Folks』 Bunalo

No.8 MARTHA HIGH & SPEEDOMETER 『Soul Overdue』 Freestyle

No.9 MACEO PARKER 『Soul Classics』 Razor & Tie

No.10 LIONEL RICHIE 『Tuskegee』 Mercury Nashville



No.1〜10について

レトロ・ソウル・ブームは2012年も続きましたが、主に70~80年代にブレイクしたレトロな張本人たちのいまはどうなっているのでしょう?……ということで、ソウル・レジェンドたちの新作ベスト10を選んでみました。

順位はほとんど関係ありません。ですが、レニー・ウィリアムズはダントツの1位。前作同様デレク“DOA”アレンとタッグを組み、先行曲“Still”を筆頭に、極上のR&Bバラードやステッパーズなどで、あくまでも前向きに聴き手の懐古趣味を刺激してくれました。〈オッオッオッオッオ~〉という十八番の泣き節も健在。DOAといえば、キャリン・ホワイトの18年ぶりの復活作も、昔の印象とは違う〈レトロ・アコースティック〉な感じながら、お見事でした。同じく18年ぶりとなるボビー・ウーマックのオリジナル新作は、〈枯れの美学〉とでも言いましょうか。ラリー・グラハムは14年ぶりのアルバムで、40年前のオークランド・ファンクを現行感覚で再現。

エディ・リヴァートはキャリア初となるソロ作。特にバラードが全盛期のオージェイズに通じる重厚感で震えました。レニー・ウィリアムズ同様、オマー・カニンガムがペンを取った曲を収録していたのがウィリー・クレイトン。モダンなアプローチによるサザン・ソウルには毎度唸らされます。バーケイズはマーク・モリソン曲のカヴァーを含むEPですが、表題曲の素晴らしさと8ボールやDJポールといった地元メンフィスのヒップホップ勢とも絡んでみせた懐の深さに感激。フル・アルバムにも期待したいです。

残る3作はカヴァーを中心としたアルバム。スピードメーターを従えたマーサ・ハイは、お決まりのJBファンク調だけでなくブルージー&ジャジーに迫る好盤でしたが、それはライヴ実況盤となるメイシオ・パーカーのソウル名曲カヴァー集も同じでした。マーサは軽快な歌で、メイシオはコッテリなアルト・サックスで。コモドアーズ時代を含む自身の名曲をカントリー勢との共演でセルフ・カヴァーしたのはライオネル・リッチー。やはり自分のスタイルを持っている人は強いです。

以上、時好におもねることなく、みずからの信念や環境に素直に従っていくことこそ最強であることを改めて気付かせてくれるようなソウル・レジェンドたちの作品でした。



 

 

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