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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年02月27日 18:01

更新: 2013年02月27日 18:01

ソース: bounce 352号(2013年2月25日発行)

文/出嶌孝次



ようやく前線に躍り出た噂の二人



CREAM_A

さまざまな場所で何度となく名前を目にしたり、パフォーマンスに触れたりして、すでに待ち焦がれていた人も多いのではないだろうか? シンガー・ソングライターのMinamiとラッパー兼トラックメイカーのStaxx Tから成るユニット、CREAM。これまで公式のYouTubeチャンネルをベースにオリジナル曲やカヴァー、ライヴ映像などの動画をさまざまに公開している2人だが、資料によると再生数はトータルで実に1,200万回を突破しているそう。動画サイトを拠点にした活動自体は決して珍しくないものの、そんな動きの傍らで両名が積んできたキャリアは、その確かな実力を裏付けるものだ。

遡れば、VERBALのプロデュース作でMinamiの名を散見するようになったのはBoAの“BUMP BUMP!”(2009年)あたりから。マルチリンガルな彼女は以降もソングライターとして、あるいはヴォーカリストとして、MADEMOISELLE YULIAや安室奈美恵、ICONIQらの楽曲で実力を発揮していく。なかでもVERBALのソロ・アルバム『VISIONAIR』では“HEY MISTER”にメイン・フィーチャーされて注目を集めた。一方のStaxx Tはティーン時代からマイクを握ってきたラッパーで、TERIYAKI BOYZやV6との仕事を経験した後、参加したDJ Deckstream主導のプロジェクト=ICEKREAMにおいてMinamiと活動を共にしている。そして、昨年はm-floの話題作『SQUARE ONE』に作詞/作曲で両名が助力——そういった諸々の縁から形を成してきたのがCREAMなわけで、メインストリームを志向するポップ極まりない音楽性はm-floチーム譲りと言っていいかも知れない。が、もちろんそれだけで終わらないものがファースト・アルバム『DREAMIN'』にはある。

行配信されているリード曲“Shooting Star”の軽やかなダンス・ビートと素直に突き抜けていくメロディーを聴けばわかるように、彼らの標榜する〈NEW J-POP〉サウンドとは、いわゆるEDMも内包した世界的なメインストリームのポップス——状況によってアーバン・ポップやらK-Popやら呼び名があれこれ変わっても構わない現代の大衆音楽そのものだ。もちろん両者の下地にあるR&B/ヒップホップのフレイヴァーが純粋に表出されていることもあって、そのアウトプットは世界的な傾向とナチュラルにシンクロしている。ヒプノティックな南国レゲエ風の“Money Money Money”や、2ライヴ・クルー“Me So Horny”を想起させるエレクトロ“Me Cho Creamy”などのくすぐりもパーティー・ヴァイブに放り込んだ、この人懐っこい楽しさがみんなに届くことを望みたい!

 

▼関連盤を紹介。

左から、m-floの2012年作『SQUARE ONE』、VERBALの2011年作『VISIONAIR』(共にrhythm zone)、DJ Deckstream presents ICEKREAMの2010年作『ICEKREAM SOUNDZ Vol.1』(Icekream Castle)

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