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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年02月27日 18:01

更新: 2013年02月27日 18:01

ソース: bounce 352号(2013年2月25日発行)

インタヴュー・文/出嶌孝次



前作の成果を増幅させた会心の一撃!



Hadouken!_A



うっかりニューレイヴやグラインディー(懐!!)と括られた時代のイメージで止まっている人もいそうだが、ノイジアをプロデューサーに迎えたハドーケン!の2010年作『For The Masses』は、エクストリームなロック・バンドによるダブステップへのアプローチという意味で、コーンなどに先駆けた成功例だったことを忘れちゃいけない。言い方を変えれば少し早すぎたのかも知れないが、ジェイムズ・スミス(ヴォーカル)は前向きに振り返る。

「この2年ほど、特にUSとUKでは、ダブステップやドラムンベース、ハウスの人気が高まっているから、俺たちがそういうものを採り入れても、〈人気の音じゃないから好きじゃない〉なんて言われることもなくなったよ。つまり、俺たちが自然に〈こうでありたい〉と思うバンドでいられるようになったんだ。だから人気のプロデューサーたちといっしょに仕事できるようになったし、思う通りのサウンドに仕上げられるようになったよ」。

そんなわけで彼らの新作『Every Weekend』は、ノイジアに加え、ブリストルのロードスター、バッド・テイストからリリースのあるローマのエイフと、いずれもドラムンベースを主戦場とする気鋭をプロダクション面で全面起用。バンドが客演してポップ・ヒットを記録したドラムサウンド&ベースライン・スミス名義の“Daylight”も収録されている。

エッジの立った疾走感やトランシーな意匠を以て昨今のEDMとも直結する享楽的なスタイルは、本人たちも意図するところのはず。〈週末〉というテーマ設定も往年のレイヴを連想させるものだろう。同時期に脚光を浴びたバンドたちがほぼ霧散してしまった現在、イロモノや一発屋と思われていた彼らが本当のニューなレイヴ時代の到来まで生き延び、成果を上げているのは実に痛快じゃないか!

 

▼関連盤を紹介。

左から、ハドーケン!の2010年作『For The Masses』(Surface Noise/Atlantic)、ノイジアの2010年作の豪華版『Split The Atom: Special Edition』(Mau5trap)

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